Kodak Professional


DCR


■DCRとは




「DCR」とは、コダック プロフェッショナルが独自に考案したRAWのファイル形式のことで、「Digital Camera Raw」の頭文字を取って名付けられた名称です。

DCRファイル形式構成イメージ DCRファイルは、左図のように「メタデータ」、「キャリブレーションデータ」、「サムネイル画像」、「プレビュー画像」、「Lossless(ロスレス)圧縮を施した12bit RAW」の5層構造になっています。

DCRファイルの構成データの中で最も特徴的なのがプレビュー画像です。例えばDCSプロバックシリーズでは1000×1000ピクセル、DCS Pro 14nでは1125×750ピクセルの12bit RGB画像をプレビュー画像として保有しています。

カメラの液晶モニターでのストレスのない1:4拡大表示や、DCS Photo Deskでの高速なレビュー再生は、このプレビュー画像を利用することによって可能になっています。

コダック プロフェッショナル DCS シリーズのデジタルカメラはすべて、このRAW形式での撮影に主眼を置いた設計・開発が基本となっています。



■「DCS」のコンセプト




一般的に、JPEGモードで撮影する場合のデジタルカメラの画像品質は、撮影時のカメラ設定に大きく依存します。つまり、ホワイトバランスをはじめシャープネスやトーンカーブ、発色特性の選択など、撮影時の設定が適切でないと、撮影者が本来狙った意図にそぐわない画像が仕上がってしまうだけでなく、それを後から画像処理で修正するためには多大な労力と時間を費やすことになります。また、撮影環境や画像の使途が変わる度に、これらの設定項目を変更しなければならず、撮影者の集中力が散漫になり、撮影ミスを引き起こしやすくなります。仮にこれらの設定をカメラ任せのフルオートにして撮影しても、カメラが常に撮影者の意図を反映した的確な判断をしてくれるとは限りません。

これに対してRAWモードでの撮影は、前述のようなデジタルカメラ特有の設定項目は撮影が終わった後、現像ソフトでRAW画像を現像する際に自分の目で確認しながら決定し、最終画像を得る方式です。つまりRAWモード撮影は、撮影時にはこれらの設定項目を一切気にせず、従来のフィルムでの撮影と同じように構図や露出などに配慮すればよい、撮影ミスを引き起こす要因をできるだけ排除した、撮影に集中しやすい撮影フローなのです。

コダック プロフェッショナルのデジタルカメラとは、このような考え方を基に、撮る、選ぶ、仕上げる(現像する)といった一連の写真制作のワークフローを、RAWで撮影し自ら現像するという基本システムで、合理的かつ効率的に実現することを追求した、トータルのデジタル撮影システムです。

つまり、単にカメラ性能だけを追求したものでない「Digital Camera System」、それが「DCS」なのです。






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