パベル・シュミッドはチェコのパルドビッチェに生まれた。世界を震撼させた「プラハの春」事件の時は16歳だった。多くのチェコ市民は其の時から人生観が変わったと語っている。東欧の各地域は長い間、常に列強の脅威におびえていた。1990年やっと冷戦の終結と共にそれぞれの國として独立し、自由を得た。パベル・シュミッドは以来写真の道を究め、チェコに残された数々の文化遺産を写真に収め、本人が出版する「The Heart in Europe」を編纂している。彼は活動的に各国を取材するおり、常に少年時代の記憶をたどり、素朴で人間性豊かな人たちと出会う事の喜びが、いつしか時代の証言としてフィルムに残され、ライフワークになった。
今回コダックフォトサロン「one World one Story」とストライプハウスギャラリー「Carpathian Ruthenia」の展覧会にてパベル・シュミッドのヒューマンドキュメントを見る機会を得て、いま、なお存在する世界の列強国の狭間でおびえ生きなければならない人々と、伝えられている各国の歴史との矛盾を想像することが、戦争とは何か、誰が平和を望んでいるのか、が分かると思う。ご観覧いただければ幸いです。 2008年 写真家/塚原琢哉
1952年チェコ共和国 パルドビチェに生まれる。個展’01年「Photography」(FONS Gallery/チェコ・パルドビチェ)、’03年「On the road」(Wallington/イングランド・ハートフォードシャー州)、'04年「Chilian dogs」(Le Hublot theatre/フランス・パリ)、「Pictures on the grass」(Kyncl'Garden Gallery/ドイツ・デュッセルドルフ)、「Couples」(Fat Lady Cafe/アメリカ・ニューヨーク州)、'08年「Five years later・・・(New York,09/11/2006)」(The Basic Schoolof Art/チェコ・パルドビチェ)他、多数個展開催。参加写真展多数。