2008年6月16日(月)〜6月27日(金)
黒い線で表現された幾何学的な窓枠やガラス枠、床のタイル。直線と曲線が美しく絡み合う美しい空間。厚みにムラを残したガラス、アーチの装飾、オブジェのような店内。作品1枚1枚にうっとりしてしまう魅力ある作品です。作者の感じた19世紀の巴里の空気が流れる異空間が見事に表現されています。
出展予定点数モノクロ約45点
パサージュとは、200年ほど前パリの主にセーヌ川右岸に造られた、ガラス屋根のアーケード商店街です。そこは華やかな大通りとは異なり、人通りも少なく、時代に取り残された感があります。しかし、もっとも古きパリらしい魅力があります。このノスタルジックな空間を表現するにはモノクロームのフィルムと印画紙が適していると考えました。撮影から仕上げまで、つねに身体感覚をつかう作業は面倒かもしれませんが、たのしみでもあります。フィルム現像と印画紙への焼き付け、二度の暗室の闇の世界を通過して初めて、<写真>は誕生するのだと私は思っています。
1947年北海道生まれ。'69年東京綜合写真専門学校卒業。出版社写真部勤務、'07年退社。現在写真家として活躍する。個展 '70年「ヒロシマ・残照」銀座ニコンサロン、'97年「上海」巷房、'07年「日本の聖域」ベオグラード ニューモーメントギャラリー、他多数開催。写真集'01年「アフガニスタン遥かなり」ナユタ出版、'06年「銀の翳り」私家版、他。