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2006年3月14日
イーストマン・コダック社
[リリースNo.06-021EI]


コダック社、柔軟性の高いデジタルシネマ プレーヤーを発表

全圧縮形式に対応、新たな業界機能を提供する
「コダック シネサーバー JMN3000」


 ロサンゼルス(3月8日)発: イーストマン・コダック社(CEO:アントニオ・M・ペレス)は8日、映画配給会社と興行主向けの展示会「ShoWest 2006」(3月13日〜16日、ネバダ州ラスベガス)の会場で、3D MPEG2機能を含むJPEG2000*1およびMPEG2圧縮形式の映像を自動的に解凍・再生することができ、高性能のコダック ネットワークに接続できるデジタルシネマ プレーヤーの新製品「コダック シネサーバー JMN3000」を発表しました。

 コダック社のデジタルシネマ部門最高技術責任者のレス・ムーアは次のように述べています。 「6カ月前、コダック社は1台のサーバーで2種類の圧縮形式の映像を解凍・再生できる機能を初めて実演しました。それ以来、業界の求める方向は複数の圧縮形式に対応したサーバーであることが明白になってきました。今回発表の新製品は、初めて、コダック イメージ サイエンスを搭載し、コダック ネットワークの優れた機能、高い効率性をフルに活用できるものです」

 コダック ネットワークは、広告などのプリショーから本編までのすべての上映に対応するように設計された唯一のものです。

 映画業界はデジタルシネマの普及に伴う課題に取り組んでおり、配給を効率的に行なう上で映像ファイルは圧縮する必要があることを認識しています。MPEG2圧縮形式は今日広く普及していますが、デジタル シネマ イニシアティブ(DCI)の「推奨技術仕様」*2には準拠していません。

 ムーアは次のように述べています。
「DCIの「推奨技術仕様」には、本編はオリジナルの映画フィルムに記録された映像のディテールをすべて維持し、4K*3および2K*3の解像度のプロジェクターのいずれでも再生できるように、4Kの解像度でマスタリングされなければならないと記されています。MPEG2圧縮形式ではこれに対応できませんが、JPEG2000*3圧縮形式は対応できるため、大手の映画製作会社はJPEG2000を採用しています」

 「しかしながら、インディペンデント作品やドキュメンタリー、各国の言語による映画やコンテンツなどはMPEG2圧縮形式で市場には長く出回ることでしょう。その大半が大手映画製作会社の作品と並んで同一の上映システム、スクリーン、シネマコンプレックス(複合映画館)で上映されることになります。しかし、興行主には2種類のシステムに対応するほどの経済的余裕はありません」
 「コダック社の新しいシネサーバーは、自動的に圧縮形式の違いを認識し、正しく再生します」

 今回発表の新製品はスタンドアローンでも使用できますが、コダック ネットワークの構成要素として使用することで、興行主がデジタルシネマの性能を最大限に引き出せるように設計されています。デジタルシネマ環境でネットワークは次のように機能します。

 コダック社のネットワーク オペレーション センターでは、本編と予告編を暗号化し、圧縮をかけ、パッケージ化し、ハードディスク ドライブまたは衛星を介して劇場に配信します。本編の解読キーとプリショー コンテンツはブロードバンド回線またはDVDを使って劇場に届けられ、すべては劇場のセントラル サーバーにダウンロードされます。

 劇場のチケット システムに接続されているコダック ネットワークは、上映スケジュールを受け取り、プリショー、予告編、本編などのすべての上映コンテンツを正しい時間に正しいスクリーンにて上映させます。

 「コダック シネサーバー」は各スクリーンのシネマグレードのデジタルシネマ プロジェクターに接続されています。「コダック シネサーバー」は、上映コンテンツを受け取り、解読し、圧縮を解凍し、映画の“包みを開け”(正しい言語や映像形式の選択等)、プロジェクターにコンテンツを送信し、上映を行ないます。なお、コダック社のプロジェクターの提携先はバルコ社です。

 各スクリーンのコントロールパネルにて、あるいは、コダック ネットワークを使用して、上映プレイリスト作成などの機能を使用することができます。上映スケジュールは劇場内の中心部で作成したり、本社からリモートでダウンロードすることも可能です。「コダック社のオペレーティング ソフトウエア(OS)は、顧客の求める方法でシステムを働かせることができます」とムーアは述べています。

 DCIの「推奨技術仕様」が業界標準となることを踏まえ、「コダック シネサーバー」は進化できるように設計されています。

 ムーアは最後に次のように述べています。
 「SMPTE(米国映画テレビ技術協会)が規格を発行し、独立した代行機関が認証できるようなるまでは、規格に完全に準拠できる企業はありません。その時が来た場合、もちろん必ず来ますが、「コダック シネサーバー」を規格に準拠できるようにアップグレードする必要があります。コダック社は水準の高い規格を支持します。フィルムの分野で長年そのように努めてきましたし、デジタルにおいても同様に努めていく所存です」

 コダック社は「コダック シネサーバー JMN3000」の受注を米国で開始しています。同製品は日本を含む全世界で発売される予定ですが、日本での発売時期、発売価格は未定です。

イーストマン・コダック社について:
イーストマン・コダック社(以下、コダック社)は世界をリードする革新的イメージング企業で、2005年度の売上は143億ドルです。その先進の製品とサービスは写真、印刷そして医療市場に提供されており、人々の日々の暮らしや業務の中で、画像情報をより有効に活用することに重点を置いた、デジタルを志向した成長戦略に取り組んでいます。コンシューマーはコダック社の提供するデジタル システムや従来のフィルム写真システムを利用することで、いつでも、どこでも画像の撮影・プリント・共有ができます。ビジネスの世界ではコダック社のプリプレス、銀塩プリンティング、デジタル プリンティング、ドキュメント スキャニングのソリューションを介して、全世界の顧客と効果的にコミュニケーションをとることができます。クリエイティブ分野のプロフェッショナルは、コダック社の技術によって、動画、静止画を通じてそれぞれのストーリーを独自に伝えることができます。医療機関はコダック社の業界をリードする製品・サービスを使用して、患者への治療の質を高め、院内での業務効率化を推進し、情報の共有化を最大にすることができます。詳細については(http://www.kodak.com/)をご覧ください。

*1 JPEG2000:
JPEG2000は、静止画および動画の圧縮の規格で2001年1月に国際規格として承認されました。ウェイブレット変換などの最新技術を用いており、従来のJPEGに比べ効率良く画像を圧縮する他、可逆圧縮をサポートしているので、圧縮・解凍による劣化なしに画像の再生ができます。 従来のMPEG2方式では、フレームとフレームの差分をJPEG形式で圧縮していたため、動きの速い画像では圧縮・解凍による劣化やノイズの問題が伴いました。しかし、JPEG2000ではこのような問題が解決され、より高品質な動画の圧縮・解凍が可能となります。

*2 デジタル シネマ イニシアティブ(DCI)の「推奨技術仕様」:
デジタル シネマ イニシアティブ(DCI)は、2002年3月に、ディズニー、フォックス、MGM、パラマウント、ソニー・ピクチャーズ・エンターテインメント、ユニバーサル、ワーナーブラザーズ・スタジオの7社が設立したコンソーシアムです。設立以来、デジタルシネマの仕様策定に取り組んできましたが、2005年7月にその成果を「推奨技術仕様」として発表しました。「推奨技術仕様」では圧縮・解凍にはJPEG2000を使用することになっています。

*3 4K・2K:
4K・2Kとは映画の画像の横方向の解像度を数字で表したもので、4Kとは横方向4,096画素、2Kはその半分で2,048画素のことを言います。DCIの「推奨技術仕様」では4Kと2Kの両方の解像度を認めています。



<この件に関するお問い合わせ先>
報道関係者 コダック株式会社 広報セクション 秋元   TEL (03)5540-2215
  FAX (03)5540-2216
 
ユーザー コダック株式会社 エンタテインメント イメージング事業部 竹内   TEL (03)5540-2682
 


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