[Kodak Photosalon]
[フォトサロン内観]

正木輝明(まさきてるあき)写真展

「刹那の陰翳(せつなのいんえい)」 比叡山延暦寺・千日回峰行
  • 期 間
    2008年1月30日(水)〜2月5日(火)
  • みどころ
     平安時代から比叡山延暦寺に連綿と伝わる荒行・千日回峰行。信長の比叡山焼き討ち以後の約440年間に成し遂げた僧侶が49名という事実が、修行の過酷さを物語っています。作者はこの千日回峰行に挑んだ上原行照師に特別の許可を得、修行の過程をつぶさに撮影。吹き荒れる吹雪、道が川になるような豪雨、一寸先も見えない霧といった厳しい比叡山の自然の中をひたすら歩き、真言を唱え礼拝し、また百日間の五穀・塩断ちの後8日間昼夜を問わず炎の前で護摩木を焚きあげる師のすさまじいまでの悟りへの求道心を捉えています。雪、雨、霧、朝日など自然と一体になった姿、普段決して見せることのない疲れた姿、結願後の解脱したような表情、それらはまさに上原師と共に行動した作者でなくては捉えることのできない作品です。 
    出展予定点数カラー約30点
  • 作者の言葉
     比叡山延暦寺に平安時代から伝わる荒行・千日回峰行。7年間、延べ千日で地球一周相当の距離を自分の足で歩き、さらには九日間の堂入り。断食、断水、不眠、不臥は医学的には死を意味する。また平成14年に挑んだ火炙り地獄・十萬枚大護摩供、2メートル以上にもなる炎の前での断食、断水、不眠。こんな過酷な定めや比叡山の厳しい自然の中で、行者は何を考え、何を見聞きして悟りを会得するのだろう。それが知りたくて、同じ風に触れ共に歩き、その姿を撮り続けた。平成3年に撮影の許可を頂いて以来17年間。大阿闍梨になった上原行照師を、現在も撮り続けている。今ではこの作品が、私の大事なライフワークとなり上原師には感謝している。
  • 作者の横顔
     1954年、埼玉県に生まれる。’77年東京写真専門学校卒業。1年間研究室勤務後、’79年写真家・小島由起夫氏に師事。’81年フリーの写真家となり、小島氏と共にスタジオ ジタンの設立に参加。’96年「比叡山延暦寺・千日回峰行」(ドイフォトプラザ)、’02年「スタジオ ジタン展・泥」’05年「スタジオ ジタン展・原点回帰」(いずれもコダックフォトサロン)など個展、グループ展多数開催。’94年「新庄剛志写真集」(学習研究社)、’96年「千日回峰行・四十八人目の阿闍梨」(角川書店)を出版。
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