大橋則之(おおはしのりゆき)写真展
「空下美像(くうげびぞう)」
コダクロームで撮った、忘れられし物らの美しき肖像
期 間
2007年12月12日(水)〜12月18日(火)
みどころ
自分にとって写真とは「美しいものを創るための表現手段」、「カメラという実際に存在するものの光を写し取る装置を使って具現化する」ことであり、どの写真にも自分自身の美意識が詰まっている、と語る作者。時間と自然界の力により風化した人造物が見せる一瞬の輝きを、肖像写真のようなシンプルな構図で表現しています。今回展示される作品は撮影時の緊張感を得るため、すべてコダクロームで撮影。細部のディテールまで再現された深みのある作品群に仕上げられています。10年の間に関東周辺で撮影された作品を中心に、北海道で20年前に撮影された作品も展示。被写体の魅力だけでなく、時間、季節、天候、環境、作者、すべてが美しさを創り出した瞬間の数々を集めた作品展です。
出展予定点数カラー約45点
作者の言葉
十年以上前、横浜である古い粗末な建物に出会いました。トタンの壁は何度も塗り重ねられ、荒々しく下地が見え隠れしている。そんな建物が、紺碧の空の下で堂々と何とも美しく輝いていたのです。機能のみを目的に作られ、屋外に放置された飾り気のない建造物や装置、機械。風雨寒暖にじっと耐え、静かに佇んでいる、普段人の目に留まることなどない人造物たち。撮りたかったのは、そんな彼らが最も美しく輝く瞬間を捉えた肖像です。撮っていると、不思議と人と対話しているような錯覚すら覚えます。彼らの質感を最も美しく表現するため、全作品をコダクロームで撮影しました。
作者の横顔
1964年、京都府に生まれる。中学3年生の時、京都新聞社学生コンクール入選をきっかけに、本格的に撮影を始める。大学在学中よりデザイン関係の仕事を志し、広告写真スタジオでアシスタントを務める。
’86年初の個展を京都(ギャラリーDOT)で開催。’86年第二回シャルル・ジョルダン フォトコンテスト入選。’88年ソニー(株)に入社、広告宣伝部に所属し広告制作に携わる。その後ヨーロッパ拠点の商品企画担当としてオランダに駐在。駐在中ヨーロッパ各地で撮影した作品が’07年CAMERA magazine no.4(えい出版)で紹介される。’05年帰国、現在に至る。
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