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  ウルトラカラーの魅力にせまる テストレポート
ウルトラカラーの魅力にせまる

   写真・文 曽根 陽一

  コダックプロフェッショナルウルトラカラー100UCと400UCが登場して1年、いまその描写力が評判です。その魅力とは、きめ細かな粒状性と優れた色再現性、そして、広い 露光ラチチュードと高いシャープネスです。さらにもう一つ、それは、感度が違っても統一感のある調子再現です。今回はその魅力に迫ってみましょう。

  曽根作品1 100
シャープネスと落ち着いた色再現。さらに超微粒子で大伸ばしに適している ことを実感する。
28mm・プログラムオート・+0.5補正 100UC

  先進の技術が生んだ新タイプのカラーネガフィルム

 

 近年、撮った写真をすぐプリントにして見られるというデジタル写真が盛り上がりを見せています。しかし、銀塩フィルムの質の高さ、ラチチュードの広さは、デジタル写真とは比べようもありません。そんな中、銀塩フィルムの世界で、写真の本質が分かるカメラマンの心をくすぐっている、それが、ここで紹介するウルトラカラーです。
 ウルトラカラーは、人物から風景、商品撮影と幅広いジャンルで使えるのが特徴ですが、100UCと400UCに同一の乳剤技術が採用されているので、感度が違っても統一感のある色再現が得られるという、大きな特徴を備えています。このことは重要な意味を持っています。
 つまり、撮影条件や目的に合わせてフィルムを自由に変えられるということです。これにより、感度が変われば色調が変わるというような心配が大幅に減少したのです。実際に100UCと400UCで同じ被写体を撮影しましたが、どちらで撮影したか分からないほどのプリントになり、統一感にあふれた仕上がりに驚きました。
 常に同じ調子のプリントを作っていきたい、写真展での色調を統一させたい、そんな方にとって、ウルトラカラーはピッタリのフィルムといえそうです。


  曽根作品2 400
青・赤・黄・白と彩りの鮮やかな被写体。影の階調も含めて、鮮やかさの中にしっとりした落ち着きのある色再現となっている。
28mm・プログラムオート・−0.5補正

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  鮮やかな色再現ときめ細かでなめらかな描写力

 

 このフィルムには、被写体の色を正確に再現する技術が採用されており、高い色飽和度と彩度により、鮮やかな色再現が可能となっています。これは、コダック独自の「カラープレシジョンテクノロジー」と「アドバンストT粒子」が融合することで成し得た、カラーネガフィルムの進化の形といえるでしょう。
 ウルトラカラーは、使いやすさから400UCのほうが人気があるようですが、作品作りでは仕上げ優先で撮影したい場合もあるものです。例えば、大きく引き伸ばしたり、高解像度スキャニングでデジタル処理を施したりするときなどです。こんなときは、粒状性の優れた100UCが威力を発揮します。今回の撮影でも大きく伸ばしてみましたが、その粒子は肉眼では確認できないほどで、きめ細かでなめらかな仕上がりとなりました。


  曽根作品3 曽根作品4
  100
キャビネほどのサイズでも超微粒子を実感、その凄さに驚かされる。シャープでありながら、落ち着きのある色再現が得られる。
28mm・プログラムオート
400
晴天の日陰から青空に抜いての撮影。色温度の高い日陰の部分もナチュラルで美しい色再現となっている。
28mm・プログラムオート・+0.5補正

  100UCと400UCの使い分け

 

 プロ用として定着しているポートラシリーズは、感度と彩度の違いにより6種類から選びますが、ウルトラカラーシリーズは、100UCと400UCの2つの感度という、いたってシンプルなラインナップです。
 それぞれの特性を見ると、100UCはナチュラルな暖色系で、シャドー部分にも濁りがなく鮮やかな彩度が保たれています。400UCは高感度ながら暖かみのある再現で、曇天下や逆光日陰といった色温度の低い部分でもアンダー傾向に転びません。さらに、明部と暗部との極端なコントラストも感じさせず、中間トーンの再現に柔軟性があります。
 こうした特性から、100UCはデリケートな肌色再現を要求されるポートレートはもとより、高い粒状性を要求される、商品撮影や建築写真といった領域での撮影に適しているといえるでしょう。
 一方400UCは、高感度でありながら100UCに引けを取らない再現性があり、撮影環境を選ばず厳しい条件にも柔軟に対応できるフィルムといえます。スナップや花、風景といったシャープネスやコントラストが求められる一般的な撮影では、この400UCが威力を発揮することでしょう。
 目的や撮影スタイルに合わせて、調子の違いを気にすることなく、自由に感度が選択できる、ウルトラカラーがそんな新しい方向性を切り開いてくれました。


  ウルトラカラーの使い分けウルトラカラーの使い分け
 

100UCも400UCも色再現性が共通しているので、あまり感度にとらわれることはない。あえて常用するのであれば、オールマイティな400UCがおすすめ。


  曽根作品5 曽根作品6
    UC100
  UC400


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