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フィルム情報

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-写真・文 丸林正則-

エクター100

現在発売されているカラーネガフィルムの中では最高の粒子とスムーズな粒状性を誇る「プロフェッショナル エクター100」。感度100のエクターフィルムは、高い色飽和度、超彩やかな発色、さらにコダック ビジョン モーション ピクチャーフィルム技術によって可能となった無比の微粒子が特徴です。その実力のほどをご紹介します。

ネガカラーフィルムで写すものといえば、旅行時の記念写真やスナップ、ちょっとした記録というのがほとんどで、それらをサービスサイズ程度のプリントにしているのが一般的ではないでしょうか。ましてや「作品」として気合いを入れて臨むとなると、色再現性の美しさ、粒状性の良さ、シャープ感などの点からリバーサルフィルムを選択するのが実態だと思います。
しかし、大きく伸ばしてプリントで鑑賞するのが目的ならば、リバーサルフィルムからプリントするよりも、ネガカラーフィルムの方が良い結果が得られやすいものです。ただ大伸ばしにすればするほど、粒子の粗さが目立ち彩度も低くなるので、せっかくの作品の良さが損なわれてしまう危険性があります。



微妙な色の変化をリアルに

ダリアを写したものです。ここでは花の色と調子の色再現性に注目です。花心部の濃い黄色から薄いクリーム色に、さらに淡いピンクへと微妙に変化していく状態が、肉眼で見たときとほとんど同じように再現されています。



大伸ばしに耐えうる粒状性とシャープネス

しかし、もうその心配はありません。このような不安材料を払拭してくれるネガカラーフィルムが登場したのです。それが「エクター100」です。「世界で最も微細な粒子のネガカラーフィルム」のキャッチフレーズのとおり、ISO100クラスの感度としては、現在発売されている(2009年1月)どのネガカラーよりも微細でスムーズな描写力を備えています。
これはコダックの映画用VSIONフィルムの技術力を応用することで得られたもので、あの広大なスクリーン上で見事な描写力を見せるテクノロジーが組み込まれていることを考えれば、その粒子の細かさを理解できるのではと思います。またこの大伸ばしに耐えられるシャープネスは、アドバンストキュービック(立方体)という乳剤を採用することで達成できたものです。
さらに被写体のエッジ部分についても、大伸ばしではやや曖昧になることが多いのですが、それをコダック独自のDIRカプラー技術をもって防ぎ際立たせています。



リバーサルに引けを取らない描写力

エクター100は、デジタルカメラがその勢力圏を広げつつある現在において、フィルムでなければ絶対に得られない奥深さと描写の素晴らしさを示すものとして歓迎されることでしょう。
作品撮りを主としている私は前述のような理由からリバーサル使用がほぼ100%で、ネガカラーは年に1〜2本程度といったところでした。今回このテスト撮影の結果を目にして、リバーサルに勝るような粒状性の良さと色再現性の見事さ、そして程よいシャープ感に強い衝撃を受けました。
これほどまでに滑らかで美しい色が得られるのなら、リバーサル一辺倒を改めて、このエクター100も作品撮りに加えようと思っています。



際立つ粒状性とシャープネス

ダガザニアの花と見上げて青空を背景にしています。このフィルムの最大の特徴である粒状性の良さを確認するためです。
結果は非常に滑らかでISO100クラスとは思えない美しさです。花びらのシャープネスも際立っています。


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常識を越えるメリハリのある描写

ツワブキの花びら1枚1枚が際立ち、すっきりとしています。また白いボケの部分と周囲の色との融け具合にも違和感がありません。このメリハリ感のある描写は実に素晴らしくネガカラーフィルムとは思えないほどです。



赤の中の赤を見事に再現

ちょっと意地悪をして真っ赤なガーベラを大きく捉え、赤の分離を見てみました。この赤をデジタルカメラで写せば色飽和を起こしているはずです。しかしこのフィルムでは花心から花びらにかけての微妙な色調の違いを確実に再現しているのが分かります。



まるばやし・まさのり
愛知県生まれ。明治大学卒業の後出版社勤務。
1975年フリーとなる。以後ネイチャーを中心に撮影。
なかでも花においてボケを生かした作風で人気を得る。
作品は写真誌を中心に発表。写真展6回。著者多数。



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