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「花」を被写体としている写真ファンは非常に多いようです。ごく身近にあり、手軽に撮れ、出来上がったものも美しいというのが大きな理由だと思います。しかしこの「花」をひとつの作品として、見る人に感動を与えるように仕上げるとなると、そう簡単にはいきません。 素材としての花に味付けを花にカメラを向けて、ただ単にシャッターを押しただけでは、花を複写したに過ぎません。花の写真を作品にする上で大切なのは、素材としての花にどんな味付けをするのかです。つまり、素材をそのまま出すのではなく、作者の撮影意図に沿って調理方法を考えることです。
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露出は主役に合わせよう |
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抜けの良い青空が桜を引き立てる
空の青が主役の桜とナノハナの黄色を鮮やかに見せます。空の青が、主役の桜とナノハナの黄色を鮮やかに見せています。Eダイレクトプロによって美しい青が再現されました。
ミノルタα-9・AF20mm・PL・中央重点平均測光・F11・オート(+0.5)・エクタクロームプロE100VS・三脚・Eダイレクトプロプリント
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| 上の作例は、空の青、桜の淡いピンクそしてナノハナの黄色と、春を代表する色がこの一枚の中に踊っています。厳しかった冬から解放され、身も心も軽やかになった気分を色で表現したものです。 花をアップで狙う場合は、それほど明暗差が大きくないので、露出の決定に迷うことは少ないのですが、この作例のように広い範囲をとらえ、しかも空の部分が多い場合は、露出によって出来上がりが大きく異なります。つまり、空と桜に露出を合わせればナノハナが犠牲になり、ナノハナに合わせると、空と桜の美しさは損なわれてしまいます。 このようなシーンでは、主役を決めてその部分に露出を合わせます。さらに、段階露出で数カット写しておき、出来上がったポジの中から、撮影意図に合ったカットを選ぶのが確実といえます。 |
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作品の良し悪しはプリントが決め手 |
作品の最終的な評価は、プリントの良し悪しによって決まると言っても過言ではありません。良いプリントを手にするには、しっかりと露出の合ったポジが欠かせません。どんなに腕の良いラボマンでもそれ以上のものを作り出すことは不可能です。
右上のミズバショウはプリント用としてはかなり難しいシーンです。光の当たった花は真っ白、そして水の流れ落ちた部分は日陰で暗くなっています。このようなポジはラボマン泣かせですが、見方を変えれば、これこそが彼らの腕の見せ所なのかもしれません。 実際にEダイレクトプロによって仕上げられたものを見てその見事さに目を見張りました。花の白は飛ばず、暗い部分は潰れず、微細な部分までしっかりと階調が出ているからです。 このミズバショウに出合った時の光の暖かさ、流れの音、森を抜ける風の匂いがこのプリントの中に感じられるような印象を受けました。

白の調子、黒の締まりが心地良い この写真のように明るい部分と暗い所とが混在している場合でも、Eダイレクトプロはバランス良く仕上げてくれます。
ミズバショウ
ミノルタα-9・AF24-105mm・中央重点平均測光・F5.6・オート(+0.5)・エクタクロームプロE100VS・Eダイレクトプロプリント |
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やさしい春の雰囲気を この花を狙うポイントはアングル。ローアングルで見上げて写しています。雰囲気もよく再現されています。 カタクリ
ミノルタα-9・AF100mmマクロ・中央重点平均測光・F3.5・オート(+0.5)・エクタクロームプロE100VS・Eダイレクトプロプリント |

忠実な色再現 大きめの花に近づいて色の妙をテーマに撮影。ピンクと黄色が目で見たときと同じようにプリントされました。 シャクヤク
ミノルタα-9・AF100mmマクロ・中央重点平均測光・F4・オート(+0.5)・エクタクロームプロE100VS・三脚・Eダイレクトプロプリント |
どんなに心血を注いで写しても、作品の良し悪しは、プ
リント仕上げによって決定づけられます。したがって、
プリントにも撮影時と同じくらいの神経を集中させる
必要があります。出来上がったものに少しでも不満を
感じたら、再プリントの注文をしましょう。大切な自分
の作品です。諦めず納得のゆく仕上がりが得られるまで、
遠慮なくチャレンジすることが大切です。
まるばやし・まさのり 1945年愛知県生まれ。明治大学卒業。1975年プロとして独立。以後「大自然の中の小さな詩情」をメインテーマに花、植物、昆虫、小さな自然などにカメラを向ける。写真誌を中心にコマーシャルなどで活躍。写真展6回。著書に「これなら分かる花の写し方入門」、「FLOWERS」がある。日本自然科学写真協会会員 |
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