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望遠レンズ 望遠レンズは、野生動物の撮影には欠かせません。この写真は、絞りを開けて木の葉へのピントをはずすことで、ハクトウワシの周りに緑のフレームを作った例です。撮影者:Elizabeth Yen KINSA (US) /コダック写真コンテスト 望遠レンズは、標準レンズに比べて焦点距離が長いのが特徴で、広角レンズとはまったく逆の働きをします。とらえられる画角が標準レンズよりも狭いので、風景の中の狭い範囲を大きくとらえられます。その結果、標準レンズに比べ遠くの物がより大きく写せるわけです。望遠レンズはイメージを拡大しますので、双眼鏡や望遠鏡で見た景色のようになります。 どんな場合に望遠レンズを使ったらよいのでしょうか。基本的には、被写体にこれ以上近づけないという状況では望遠レンズを使用します。たとえば、野球の試合、沼地のワニ、遠くの丘に建つ小屋などを撮影したい場合です。ライオンをアップで撮るために動物園の檻によじ登ったり、素敵なヨットのアップを撮るために大きな河の真中に立つなどということはできません。しかし、望遠レンズを使えば、こうした被写体を光学的に近くに引き寄せることで、クローズアップ写真を撮ることができるのです。
広角レンズと同じで、望遠レンズにも明確な長所があります。たとえば、75 mm から 105 mm 程度の焦点距離のレンズは、人物の上半身のアップ写真などには最適です。このような望遠レンズなら、被写体から 2 m 以上離れても、ちょうどよいサイズのクローズアップ写真が撮れます。これだけ離れればカメラの三脚を色々移動させても、被写体の人物がそれにつまづいてしまうことはありません。 広角レンズは距離感を拡げると説明しました。が、これに対して、望遠レンズは距離感を縮めるという逆の働きをします。遠くの物と近くの物の間の距離が、実際よりも近く感じられます。遠くの丘の家並みや、大きな街を望遠レンズで撮った写真を見たことがあると思います。こうした写真では、遠くの被写体が写真の中に詰まっている感じがするはずです。風景を非常にせまい画角でとらえることで近くの物が写らず、距離感をはかるための対象がまったくないためにそう感じるのです。 望遠レンズは被写体をせまい画角でとらえるので、構図の中にある障害物を写さないようにするのも難しくありません。たとえば、美しい教会の横に給水塔がある場合でも、望遠レンズを使えば塔を構図からはずすことができます。同じように、スポーツ イベントやパレードの観客の隙間を狙って撮影することもできます。 |
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