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ズーム レンズ
一番人気のあるレンズといえば、ズーム レンズです。初期のズーム レンズは、重い、使いづらい、単焦点レンズに比べ鮮明さに欠けるなどの不評がありましたが、最近ではコンパクトで使いやすく、鮮明なものが増えてきました。ズーム レンズは、マニュアルフォーカス カメラ用だけでなく、オートフォーカス カメラ用のものもあります。 ズーム レンズは、それ 1 本を持ち歩けば、自由に焦点距離を変えて撮影できるという利点があります。たとえば、広角レンズ、標準レンズ、望遠レンズと 3 本も持ち歩くかわりに、 35 〜 135 mm のズーム レンズを 1 本持っていきます。このズーム レンズは、単に 3 本の単焦点レンズの代用というだけでなく、それぞれのレンズのズーム範囲に入るすべての焦点距離をカバーすることができます。表示してある 2 つの焦点距離の間のどんな焦点でも使えるわけです。
撮影位置を変えずに構図を調整できるというのも、ズーム レンズの魅力のひとつです。被写体に対して近づいたり遠ざかったりする代わりに、気にいった構図になるように焦点距離を調整すればいいのです。たとえば、広角から望遠までカバーするズーム レンズなら、ピクニック テーブルの周りの全員を広角で撮り、すぐにその内の 1 人のクローズアップをズームで撮るといったことが、まったく動かずにできるのです。 ズーム レンズにはさまざまな焦点距離のものがあります。広角から標準までをカバーする 28 〜 50 mm (21 〜 50 mm)、広角から適度な望遠までをカバーする 35 〜 105 mm (35 〜 135 mm)、標準的な望遠から超望遠までをカバーする 80 〜 200 mm などが一般的です。28 〜 210 mm、50 〜 300 mm といった高倍率のズームレンズは、標準的なレンズより重く、鮮明さという点でどうしても劣ります。また価格も高く、ピントを合わせられる最短距離も約 3 m と長いものもあります。 はじめてズーム レンズを購入するなら、広角から適度な望遠までがカバーできる 35 〜 135 mm 程度のものがよいでしょう。軽いうえに焦点距離の範囲が広く、開放絞りも比較的明るいものが多いようです。また、70 〜 210 mm 程度のズームレンズも非常に便利です。かなりの望遠撮影が可能となるだけでなく、構図を広げたい状況にも対応できます。このクラスの望遠レンズであれば、ちょっとしたクローズアップ写真も撮れます。 最近のズームレンズは、ほとんどが「ワンタッチ」レンズと呼ばれるものです。このタイプは、ピントを合わせてからズーム リングを動かして焦点距離を変えることができます。フォーカスとズームが連動しない「ツータッチ」と呼ばれるものもあります。 また、より扱いやすいオートフォーカスのズーム レンズもあります。これなら、ピントを心配しなくても、とらえたい構図に合わせて焦点距離を調整するだけで済みます。 では、ズーム レンズの短所は何でしょうか。ズーム レンズ、特に超望遠レンズの短所といえば、大きくて重いことです。また、フレアに弱いのがもうひとつの短所です。とくに逆光ではフレアが顕著です。しかし、単焦点レンズをいくつも持ち歩くことを考えれば、一本でカバーできるズーム レンズに軍配が上がるでしょう。ズームレンズは、単焦点レンズに比べて少々高いかもしれませんが、これも先ほどの話と同じで、何本もの単焦点レンズを買うことを考えれば割安といえます。 実は、ズーム レンズにはもう一つ重大な弱点があります。一般的に暗いという点です。たとえば、同程度の単焦点レンズに比べ開放絞りがどうしても小さくなります。また、ほとんどのズーム レンズでは、焦点距離が長くなるにつれて、最大絞りが小さく(つまり、より暗く)なります。A 70 〜 210 mm F /4.5-5.6 のレンズの場合、70 mm での開放絞りが F /4.5 だとすると、焦点距離を伸ばした状態では F /5.6 程度になってしまいます。絞りが小さいということは、シャッター スピードを遅くせざるを得ない場合が生じ、カメラのぶれや被写体の動きによるブレの可能性が高いということになります。また、絞りが小さいと入ってくる光量が少ないため、特に暗い状況での撮影ではピントを合わせるのが難しくなります。 尚、広角レンズや望遠レンズのセクションで説明している内容はズームレンズの広角側、望遠側の場合にもあてはまります。 |
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