[コダック ロゴ] [フラッシュ撮影]
はじめに
エレクトロニック フラッシュ
フラッシュ シンクロ
フラッシュ露出
マニュアル
自動
専用
シャッター スピード
フラッシュ ライトの種類
フラッシュの失敗を防ぐ方法
光が減少する原因

よい写真を撮るためのガイド

フラッシュ ライトの種類


フィル フラッシュ比率の例:なし
フィル ライトなし
フィル フラッシュ比率の例: 1 対 1
比率 1:1
屋外で影のかかった壁の前で撮影した写真の例では、フィル ライトに対する日光の比率の違いが仕上がりにどのように影響するかを示しています。フィル フラッシュが日光の明るさと同じであると (比率 1:1)、その仕上がりは不自然な感じになってしまいます。しかし、フィル フラッシュの量が日光よりも少ない場合 (比率 3:1 および 5:1)、さらに効果的な仕上がりになります。

撮影者:Derek Doeffinger

フィル フラッシュ比率の例: 3 対 1
比率 3:1
フィル フラッシュ比率の例: 5 対 1
比率 5:1

フラッシュ撮影を行うときに最も手っ取り早く簡単な方法は、カメラに搭載されているフラッシュを使うことです。しかし、プロレベルのフラッシュ写真を撮影したい場合は、以下に説明する特別なフラッシュ テクニックを試してみてください。

バウンス フラッシュ

このテクニックでは、フラッシュを天井または壁に向け、被写体に跳ね返ってくる光を利用します。曇った日に外で見られるような、柔らかくむらのない光を生み出すことができます。バウンス フラッシュは、ダイレクト フラッシュに比べてほのかな光が広い範囲に届くため、大きな室内や集合写真を撮る場合に特に便利です。カラー フィルムを使用している場合は、白または白に近い色の天井または壁にフラッシュを向ける必要があります。そうしないと、反射する表面からの色を含んだ光が被写体にかかる場合があります。白い色のものは、レフ版の役目をします。

バウンス フラッシュ用に設計されているフラッシュは通常傾けたり、回したりして、水平および垂直の構図どちらでも撮影できるようにフラッシュをバウンスさせられます。横に回るフラッシュを使用すると、壁に向けながら撮影こともできます。フラッシュにバウンス機能が内蔵されていない場合は、特別のブラケットを購入すればフラッシュをどの方向にも照射できます。

カメラに取り付けられた自動フラッシュ (センサーを備えた専用フラッシュ) をバウンス ライトとして使用する場合は、適正度な露出を決定するためにフラッシュの測光センサーを常に被写体に向けておく必要があります。TTL または OTF 測光システムを備えた専用カメラとフラッシュの組み合わせで使うバウンス フラッシュの露出は、ほとんどすべての状況で自動的に正確な値を得ることができます。これは、光がカメラ内部で計測されるからです。

フラッシュがバウンス露出を自動的に計測する場合でも、オン カメラ フラッシュ写真の場合と同様に、フラッシュ メーカーが推奨するフラッシュと被写体の間の最長距離は、ダイレクト フラッシュのみを対象としていることに注意してください。バウンス フラッシュでは、光の強さが50 % くらい低下します。バウンス フラッシュでの露出不足を防ぐために、フラッシュ、天井、被写体の間の距離は、使用している絞りに対して推奨されている最長フラッシュ距離の半分を越えないようにします。フラッシュ計算ダイアルで最長距離を確認してください。

自動フラッシュ (または専用カメラとフラッシュ) が備えている適量光インジケータは、バウンス フラッシュにおける露出が適正であるかどうか判断するのに役立ちます。フラッシュによっては、写真を撮影せずに、光が適量であるかをチェックすることができます。この機能を使うには、写真を撮らずにフラッシュを照射して、フラッシュからの発光が十分であったかを確認するためにインジケータ ライトを確認します。ほとんどのフラッシュには、カメラとは無関係の照射用ボタンが付いています。光が十分でない場合は、絞りを大き目にするか、被写体に近づくか、またはより高速のフィルムを使用してください。

使っている自動フラッシュに傾斜または回転機能がない場合にバウンス用として使うには、フラッシュをカメラから取り外し、バウンスさせる表面にフラッシュを向けます。しかし、露出センサーはフラッシュと同方向 (被写体ではなくバウンスする表面) に対して測光するため、被写体ではなくバウンス面に反射する光を読み取り、適正な露出を得られません。この問題を解決する唯一の方法は、フラッシュをマニュアルに切り替えることです。

マニュアルでバウンス フラッシュの露出を決定するには、まずフラッシュから反射物、そして反射物から被写体までの距離の合計を算出します。次に、この距離に対応する絞り値をフラッシュ選択ダイアルで確認し、その絞り値よりも 1 1/2 〜 2 段大きい絞りに設定します。たとえば、ダイアルが f /8 を示す場合には、 f /4 を使用します。

フラッシュに計算ダイアルが付いていない場合は、ガイド ナンバーを合計距離で割ります。そして、ガイド ナンバーから計算した f ナンバー(絞り値)よりも 1 1/2 〜 2 段大きい絞り値を使用します。露出は、部屋の大きさや色によっても影響されます。

オフ カメラ フラッシュ

オン カメラ フラッシュでは、適度な露出を得ることができますが、フラットなフロントライティングであるため被写体が一次元的に表現されます。オフ カメラ フラッシュを使うと、被写体を三次元的に表現することができます。被写体に対して面白いハイライトや影の効果を加えることができます。また、顔の肌や形がくっきりと写るため、人物をよりリアルに表現することができます。高い位置にオフ カメラ フラッシュを設置すると、周囲から被写体を浮き立たせ、正面のフラッシュで撮影した場合に生じることの多い、背景の散漫な影を抑えることができます。

オフ カメラ フラッシュを使うには、長いフラッシュ シンクロ コード ("PC" コードとも呼ばれる) が必要となります。これで、一方の手にフラッシュを持ちながら、もう片方の手でカメラを構えることができます。カメラを持った手が震えても、気にしないでください。フラッシュが、カメラの揺れを抑える役割をします。また、フラッシュはライト スタンドに取り付けたり、助手に持たせたりすることもできます。必ずフラッシュと被写体の距離に適した絞り値を設定し、フラッシュ センサーを被写体に向けます。フラッシュによっては、カメラのホット シューに取り付けられるリモート自動センサーと特別なシンクロ コードを併用できるものもあります。フラッシュ センサーを、いったん被写体に向けると、フラッシュを構える位置や照射する方向に関わらず、適正な露出を得られます。

専用フラッシュを使用する場合は、、カメラとフラッシュの組み合わせに対応する専用の延長コードをカメラのホット シューに取り付けて使う必要があります。このコードは、カメラとフラッシュの間で情報を伝達するので、それらがお互いに同期的な設定変更を行うことができます。TTL/OTF 測光システムを備えた専用フラッシュとカメラの組み合わせでは、光が常にフィルム面で計測されるため、オフ カメラ フラッシュを使用する際に特に正確な読み取りを行うことができます。

オフ フラッシュ カメラは、マニュアルでも使用できます (自動または専用フラッシュをマニュアルに設定する)。ただし、その場合は、露出を計算する方法は異なります。設定する絞り値を算出するには、(フラッシュ搭載カメラの場合のように)カメラから被写体までの距離でガイド ナンバーを割るのではなく、フラッシュから被写体までの距離でガイド ナンバーを割ります。.非常に暗いまたは明るい被写体を撮影する場合は、絞りを少し調整する必要があります。

フィルイン フラッシュ

ボート上の黄色い水着を着た女性 < >フィル フラッシュを使うと、明るいサイド光によってできた影を取り除いて、ポートレートを美しく仕上げることができます。

撮影者:Neil Montanus

被写体が明るい日光によって照らされていると、重要なディテールに強い影がかかって不鮮明になることがよくあります。このような影に隠れたディテールを浮き立たせるためにフラッシュを使うことができます。このフラッシュ方法をフィル フラッシュと呼びます。

フィル フラッシュは、顔の表面にかかる影を取り除く場合に特に便利です。さらに、人物に対してフィル フラッシュを使うと、被写体は日光に直射されず目を細めなくてすみます。逆光によって被写体の縁にできた光は、髪に輝きを与え、被写体を周囲から浮き立たせます。

最高の仕上がりにするためには、中低速のフィルムを使って、日光とフラッシュの露出のバランスがよくなるようにしてください。コダック ロイヤル ゴールド 25 フィルムやコダック ゴールド 100、 200 フィルムを使うとよいでしょう。

フィル フラッシュの露出は、被写体の露出が背景の露出よりも 1 段小さ目であることが理想的です。このような露出設定によって、影を抑えてディテールを表し、自然な写真を撮ることができます。メインの被写体に対して背景と同じ露出を与えると、写った光が不自然に感じられます。

フィル フラッシュは、専用、自動、またはマニュアルのフラッシュ装置で使用できます。フラッシュ モードを選択できる場合は、自動フラッシュを選択すると、他のモードに比べて使いやすいでしょう。

自動フィル フラッシュ機能を備えた専用フラッシュとカメラの組み合わせで照射するのが最も簡単な方法です。最近では、TTL または OTF 測光、特にマトリックス OTF 測光システムを備えた専用フラッシュとカメラの登場により、撮影者はフィル フラッシュ撮影における露出を計算する必要がなくなりました。これらのシステムは、背景に対して適正な露出を決定するように設計されており、メインの被写体に対して約 1 段小さい光を自動的に割り当てます。高性能の一眼レフカメラとフラッシュの併用では、被写体から背景までの光の比率をスイッチで切り替えられる場合があります。

OTF 測光および自動フィルを備えたプログラム カメラ では、単にフラッシュをカメラに取り付けるだけで準備完了です。カメラが自動的に環境光を計測し、メインの被写体に対して適度な光の量のフラッシュを当てます。オートフォーカスも備えている場合、カメラは必要なフィルの量を計算するためにレンズからの距離情報を利用することがあります。被写体に近づいたり離れたりすると、カメラはその距離に合わせて絞りまたはフィル量、あるいはその両方を調整します。また、ある一定の絞りを維持したい場合に(たとえば、被写界深度のため)絞り優先モードに切り替えても適度なフィル フラッシュを得ることができるカメラもあります。

フィル フラッシュの使い方については、ご使用のカメラおよびフラッシュの説明書を参照してください。

フィル フラッシュを使用する場合、一つだけ注意しなければならないことがあります。それは、内蔵フラッシュを搭載するコンパクト カメラまたは一眼レフカメラでは、その「自動フラッシュ」が「自動フィル フラッシュ」のことを指しているのではないということです。「自動フラッシュ」は、単に被写体に対して適量のフラッシュを自動的に供給する機能であるため、被写体と背景の露出は同じになってしまいます。その一方で、自動フィル機能のあるカメラで撮影すると、被写体と背景の間における光の関係がより自然に表現されます。しかし、硬調の強い状況で撮影する場合には、自動フラッシュを使ったほうが、フラッシュを全く使わないよりもよいでしょう。

自動フラッシュまたはマニュアル フラッシュ(またはマニュアル モードの自動フラッシュ)で適正な露出を計算することは少々時間のかかる作業ですが、いくつかの簡単なステップにまとめることができます。自動またはマニュアルに関わらず、基本的な手順は、まず環境光に合わせて絞り値を設定し、次に環境光の光の量に対して 1/2 〜 1/4 の明るさのフラッシュを使用します。

まず、明るい環境光の露出計を読み取ります。そのためには、カメラのシャッター スピード ダイアルで最も速いシンクロ スピードに設定し、露出計が示す絞り値にレンズを設定します。マニュアル モードでは、環境光を読み取ったあとに、フラッシュから被写体までの距離を変えると、フィル ライトの量を調整することができます。自動フラッシュでフィル フラッシュの量を調整するには、使用するフィル ライトの量に一致するモードを選択します。

マニュアル フラッシュで使うフィル フラッシュ

  1. カメラのホット シューにフラッシュを取り付けます。自動フラッシュを使用している場合は、それをマニュアルに設定します。

  2. フラッシュ計算ダイアルでフィルム スピードを設定します。

  3. 最も速いシンクロ シャッター スピードに設定します。

  4. 日光が当たる部分で露出計を読み取り、露出計が示す絞り値にレンズを設定します。

  5. ステップ 4 で得た露出計読み取りよりも 1 段大きい絞り値にフラッシュ ダイアルを設定します ( f /11 にレンズを設定している場合、計算ダイアルでは f /8 に設定します)。この絞りの反対側に表示される距離を読み取ります。この距離は、日光が当たる部分よりも 1 段少ない光のフィル フラッシュに対応するフラッシュから被写体までの距離です(光の比率は 3:1)。被写体からその距離をおいて写真を撮ります(または、カメラからフラッシュを取り外し、被写体からその距離だけ離してフラッシュを置きます)。強めのフィル ライトが必要な場合は、レンズに設定した f ナンバーの反対側に示される距離から撮影してください。弱めのフィル ライトを使う場合は、フラッシュを被写体からさらに離します。適当な距離をおいたら、あとはズーム レンズを使って画像のサイズを調整します。

  6. フラッシュの電源を入れ、準備完了ライトが点灯したら写真を撮影してください。

自動フラッシュで使うフィル フラッシュ

  1. カメラのホット シューにフラッシュを取り付け、フラッシュ計算ダイアルでフィルム スピードを設定します。

  2. 最も速いシンクロ シャッター スピードに設定します。

  3. 日光が当たる部分で露出計を読み取り、露出計が示す絞り値にレンズを設定します。

  4. フラッシュ モード スイッチを設定します。フラッシュ計算ダイアルで、レンズで設定した絞り値よりも 1 段大きい絞りに対応するモードを選択します (たとえば、レンズ絞りが f /11 に設定されている場合は、 f /8 に対応するモードを選択します)。これによって、理想的な 3:1 の光の比率を得ることができます。また、レンズで設定した絞り値よりも 2 段大きい絞り値に対応するモードを選択すると、環境光よりも 2 段暗めのフィル ライト (比率 5:1) が使えます(たとえば、レンズが f /11 に設定されている場合は f /5.6 となります)。露出計が示した絞り値に合うフラッシュ モードがない場合は、シャッター スピードと絞り値の組み合わせを変更します。1 段階遅いシャッター スピードを使ってみて、その新しい絞り値に対応するモードがあるかチェックしてください。この方法でも同じ環境光の露出を得ることができますが、フラッシュに対する許容絞り範囲で撮影できます。

  5. フラッシュの電源を入れ、準備完了ライトが点灯したら写真を撮影してください。

注意:ほとんどの自動フラッシュの測光センサーは、環境光ではなく、被写体から反射する光だけを受けます。しかし、非常に強い光が被写体の周りからこぼれていたり、フラッシュ自体に直接かかっている場合は、フラッシュに対して測光を誤る場合があります。この問題を解決するには、被写体を移動させ、極度の光がフラッシュに直接当たらないようにします。自動フラッシュを使用している場合は、様々な状況で撮影してそのフラッシュの性能を実験してみるとよいでしょう。ご使用のフラッシュの詳細については、取扱説明書を参照してください。


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