エレクトロニック フラッシュの発光時間は非常に短いため、カメラのシャッターがフラッシュの発光時間よりも長く開いたままの状態になってしまいます。高速のシャッター
スピードでの リーフ タイプのシャッターでさえもそうです。その結果、シャッター スピードに関わらず、エレクトロニック フラッシュからのすべての光がレンズに入り込みます。したがって、エレクトロニック
フラッシュに対してシャッター スピードを使い分けても、フラッシュによって照らされる主な被写体の露出には何の影響も及ぼしません。しかし、シャッター スピードを調整することによって、シーン全体の外観を変えることができます。たとえば、背景の光を記録したい場合、または抑えたい場合などにシャッター
スピードを使い分けることができます。
背景の光を最小限に抑えたい場合は、最速のシンクロ スピード (1/125 または 1/250 秒など) を使用します。たとえば、デーライト
フィルムを使用してタングステン(背景にオレンジ色の光を与える)の背景光での撮影を行う場合も、上の方法で撮影することができます。高速シャッター スピードは、フィル
フラッシュを使用する場合にも便利です。たとえば、室外撮影でセレクティブ フォーカスを使用する場合など、比較的大きなレンズ絞りを使って明るい背景を撮影する際、適度な露出を得るために高速シャッター
スピードを使用します。また、動いている被写体をエレクトロニック フラッシュを使って停止撮影する際に強い光が存在する場合は、動作を停止させて撮らえることができるくらいの高速シャッター
スピードを使用しないと、その被写体に「ゴースト」効果が生じます。
停止撮影の必要はないが、薄暗い背景のディテールを撮影したい場合には、より低速なシャッター
スピード (1/30 秒など) を使用することができます。たとえば、日の出前の浜辺で人物撮影を行うときにフラッシュを使って被写体に照明を当て、さらに空の色も記録したい場合は、低速のシャッター
スピードを使用します。前にも述べたように、自動および専用フラッシュは、背景と被写体のバランスを自動的に調整します。1/30 秒よりも遅いシャッター スピードで撮影する場合は、三脚を使用してください。