フラッシュ露出
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内蔵フラッシュは便利なので理想的な露出ができます。 撮影者:Gary Whelpley |
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自動フラッシュを使った露出
自動フラッシュでは、フィルム スピードおよびフラッシュと被写体間の距離に合わせて適当な露出を得るための絞りを表示した計算ダイアルを使用します。撮影者が絞りを設定すると、フラッシュに搭載された光センサーが自動的にフラッシュの発光時間を調整して、たとえば
0.9 〜 4.5 m というように指定された距離範囲内の適正な露出を行います。。したがって、その距離範囲内であれば、適正に露出された写真を撮ることができます。
自動フラッシュには、異なる距離範囲に対していくつかの絞りを選択できるモード スイッチを備えたものもあります。たとえば、イエロー モードでは、0.9 〜 6
m という距離範囲に対して f /5.6 という絞りを使用することができます。またブルー モードでは、0.9 から 4.5 m の距離範囲に対して
f /8 (より深い被写界深度を得るために) を使用することができます。自動フラッシュは、自動露出システムが調光できない状況でも適正な露出を行うよう、最適な絞りを選択できるマニュアル設定機能を備えています。風景の中で白または濃い茶色の壁など、明るい領域または暗い領域が広く占めている場合、フラッシュ
センサーは正しく調光できない場合があります。白い領域が大きいと、自動フラッシュが露出不足 (実際よりも暗く撮影される) になります。また、暗い領域が大きいと、露出過度
(実際よりも明るく撮影される) が生じます。マニュアルでフラッシュを設定すると、センサーの機能を解除できます。しかし、マニュアルで設定するには、計算ダイアルを使用して、フラッシュと被写体の距離に合わせて特定の
f ナンバーを設定する必要があります。マニュアル モードでは、フラッシュと被写体の距離が変わるたびに、 f ナンバーも変更する必要があります。
単に明るいまたは暗いシーンでは、自動モードから切り替えずに、明るいシーンには 1 段大き目の f ナンバーを使い ( f
/8 の場合は f /5.6) 、暗いシーンには 1 段小さ目の f ナンバーを使ってください ( f
/8 の場合は f /11) 。使用モードが推奨される範囲内であれば、適正な露出を得られるはずです。
暗い背景のシーンでフラッシュ撮影を行うと、フラッシュ センサーが被写体に対して割り当てる光を強すぎるため、露出過度が生じる場合があります。このような状況では、自動処理を行わずに、マニュアルでフラッシュを使用して、1
段小さ目の絞りで補正するか、専用フラッシュに対する露出補正コントロールを -1 に設定します。 撮影者:Kathryn Burgess
KINSA /コダック写真コンテスト
内蔵フラッシュを使った露出
コンパクトカメラや高性能の一眼レフカメラの多くは、小型のエレクトロニック フラッシュが内蔵されています。カメラによっては、フラッシュが外側からは見えず
(たとえば、プリズム ハウジング) 、起動する際にポップアップするというカメラもあります。または、カメラの正面に内蔵されているものもあります。内蔵フラッシュは便利ですが、低電力であるため、比較的近い範囲(通常
0.9 〜 3.7 メートルの距離) でないと良い仕上がりが得られません。内蔵フラッシュは室内でメイン フラッシュとして、室外ではフィル ライトとして使用できます。
カメラによっては、光が弱い場合に自動的にフラッシュが働くものがあります。また、フラッシュが必要であること知らせるためにインジケータを点滅させたり、警告音を鳴らすカメラもあります。一般的に、ほとんどのモデルのフラッシュは、起動すると同時に充電を開始し、ファインダー内またはその近くにあるインジケータがフラッシュの充電完了を知らせます。内蔵フラッシュを備えたすべてのカメラは、外部センサーか、内部塔載されている
TTL または OTF 測光システムを使って自動的に露出を行います。 薄暗い明かりの状況で自動フラッシュを使用せずに撮影したい場合には、次のように行います。ポップアップ
フラッシュが動作しないようにするために、フラッシュを手で抑えるという方法があります。この方法で行う場合はカメラが損耗することがあるので、使用しているカメラの説明書で確認してください。カメラ正面に取り付けられている内蔵フラッシュの場合は、フラッシュの前を指
(または黒い紙) で抑えてフラッシュからの光を遮断します。 内蔵フラッシュのカメラは、屋外の強制発光撮影を行うのに適しており、それらの多くは、フラッシュと環境光のバランスを自動的に調整して正確な露出を得られるように設計されています。前景にある被写体が背景に比べて非常に暗い場合は必ずフラッシュが起動して、自動的に強制発光が作動するようになっているカメラもあります。
モデルによっては、単に光源を提供するだけでなく、その他の便利な機能が使える内蔵フラッシュもあります。オートフォーカス カメラの内蔵フラッシュは、低い光でもレンズが適切に焦点を合わせることができるように、オートフォーカス
イルミネータを備えています。内蔵フラッシュおよびアクセサリ フラッシュの両方を使用できる一眼レフカメラでは、複合フラッシュ設定で内蔵フラッシュを使用できます。たとえば、グループ写真を撮影する場合など、天井に反射するアクセサリ
フラッシュをメイン ライトとして使用し、顔にかかる影を取り除くために内蔵フラッシュを前方フィル ライトとして使用することができます。
専用エレクトロニック フラッシュを使った露出
専用のエレクトロニック フラッシュは、最も幅広く利用できるフラッシュです。専用という言葉は、フラッシュが特定のメーカー
モデル用であることを意味します。つまり、専用フラッシュは、それが使用できるように設計されたカメラ、または特定のカメラのモデルだけで使えます。前にも述べたように、精巧なモデルの専用フラッシュは、フラッシュの光がフィルム自体に反射した光の強度をカメラ内で計測します
(OTF 測光)。また、それよりシンプルなモデルでは、フラッシュが搭載するセンサーによって測光します。
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専用フラッシュは、特定のカメラでしか使用できません。フラッシュの下部にある接触部をカメラのホット シューに接続して回路をつなげます。専用フラッシュ モードでカメラを使用するには、カメラを
P (プログラム)または A (自動) に設定します。また、フラッシュを取り付けると、自動的に専用モードに設定されるカメラもあります。 撮影者:Gary
Whelpley |
ほとんどの専用フラッシュは、メーカーやモデルを問わず自動 (フラッシュがセンサーを搭載している場合) またはマニュアルとして使用できます。しかし、必ずその専用のモデルでしか使用することができません。たいてい、カメラ
メーカーが自社製品のカメラに対応する専用フラッシュ装置を製造しています。汎用のフラッシュは、アクセサリの装置を使って様々なカメラに装着できますが、カメラと同一メーカー製の専用フラッシュに比べると使える機能が限られます。専用フラッシュが使用しているカメラ以外でも使用できるかどうかは、カメラの取扱い説明書を参照するか、カメラ販売店にお尋ねください。
専用フラッシュの機能は複雑な構造になっていますが、撮影者の代わりに露出決定をすべて実行してくれるため、いたって簡単に使えます。カメラに専用フラッシュを装着するだけで、フラッシュ撮影の準備が整います。計算や複雑な表は一切必要ありません。フラッシュとカメラは、それらの電流接触部および回路を通して、瞬時にしてお互いの情報を交換します。
フラッシュを取り付けてカメラとフラッシュの電源を入れさえすれば、カメラで使用中のフィルム スピードがフラッシュに伝えられ、フラッシュ シンクロに対応する適正なシャッター
スピードが自動的に設定されます。プログラム化された露出モードを使用している場合は、レンズの絞りも自動的に設定されます。シャッター ボタンを押すと、フラッシュが照射され、カメラがフィルム面における光を計測します。フィルムが適当な露出を得るために十分な光を受けると、カメラは自動的にフラッシュを切ります。このような処理は、シャッター
ボタンを押されてから数百万分の 1 秒ですべて完了します。 ほとんどのカメラと専用フラッシュの組み合せで、カメラが選択した設定がファインダー、またはフラッシュの後ろにある液晶パネルに表示されます。カメラの選択とは異なる絞り値
(たとえば、被写界深度を制御するために)や、より遅いシャッタースピード (薄暗い背景を記録するため) を使用したい場合は通常、絞り優先またはシャッター優先のフラッシュ
モードに切り替えることができます。選択した絞りとシャッター スピードの組み合せでは適正なフラッシュ露出ができない場合は、絞りまたはシャッター スピード、あるいはその両方が点滅して、フラッシュまたはファインダーで警告が表示されます。マトリックス露出計を備えたカメラは、背景が異常に暗い
(たとえば日の出前)、または明るい (白砂のビーチ) 状況であればそれを認識します。カメラ コントロールを使って、背景に対する露出、メインの被写体に当てるフラッシュの発光時間を設定します。
その他にも専用カメラのファインダーには、フラッシュが十分に充電されたことを知らせるフラッシュ「準備完了」ライトや、適度なライティングが行われたことを示す適量光インジケータなどの便利な表示機能があります。また、液晶パネルを備えたフラッシュでは、選択した絞りに対する最長の撮影距離
(または遠近範囲) に関する情報が提供されます。これは非常に便利な機能で、設定した絞り値によって現在の撮影距離で十分な光を得られるかどうかを撮影前に知ることができます。
OTF 専用フラッシュのもう 1 つの利点は、光の量がレンズの後ろ側で計測されることです。このため延長チューブや蛇腹を使用する場合や、フラッシュまたはレンズにカラー
フィルターを取り付ける場合に特別な計算をする必要ありません。さらに、専用カメラではフィルム面またはその近くで光が計測されるため、バウンス モードやオフ カメラ
モードでフラッシュを使用しても、自動的に適正な露出が得られます。 オートフォーカス カメラの専用フラッシュには、オートフォーカス「イルミネータ」という機能を搭載しているものがあります。この機能を使うと、非常に暗い状況やまったくの暗闇でも焦点を合わせることができます。フラッシュは
(通常、シャッターボタンを半分くらい押した場合)可視赤外線グリッドで被写体に赤い光を投射することによって、ピントを正確に合わせるのに十分なコントラストをカメラに与えます。この機能を備えたカメラは、どのようなフラッシュ撮影条件においてもオートフォーカス
レンズによって提供される距離情報に基づき、フラッシュ電力と絞りを調整します。 専用フラッシュで利用できるオプションや実現できる可能性は、豊富で利便性に富んでいます。フラッシュでよい写真を撮るために、ご使用のフラッシュの取扱説明書をお読みください。
マニュアル フラッシュを使った露出
現在販売されているマニュアル フラッシュの種類は多くありませんが、マニュアル フラッシュ (自動または専用フラッシュのマニュアル モード) を使って露出を計測する知識は大変役に立ちます。たとえば、極度の接写や屋外でフィル
フラッシュを使う撮影などでは、マニュアル フラッシュで露出したほうが正確で予期した通りの仕上がりになる場合があります。また、特に暗い、または明るい被写体など、自動フラッシュ
センサーで適正な測光ができない被写体の場合でも同様のことがあります。 マニュアル フラッシュを使用する場合、適正な露出を得るための絞り値を決定するには、使っているエレクトロニック
フラッシュの発光量、フィルム スピード、被写体までの距離、さらにこれらの要素の計算方法を知っていなければなりません。 ほとんどのマニュアル (ある種の自動)
フラッシュには、撮影者に代わって計算するダイアルが付いており、使っているフィルム スピードを設定するだけで、フラッシュから被写体までの距離に対する適正な絞りを読み取ります。フラッシュに計算ダイアルが付いていない場合は、計算に使うガイド
ナンバーが必要です。ガイド ナンバーとは、フラッシュ電力とフィルム スピードの各組み合せに基づきすべての変数をひとまとめにし、使いやすくした数値です。ガイド
ナンバーは非常に便利で、通常フラッシュの説明書に記載されています。 マニュアル フラッシュを使う場合に適当な露出を計算するには、フィルムと フラッシュの組み合せに対するガイド
ナンバーをフラッシュから被写体までの距離 (フィート単位) で割ります(フラッシュがカメラに取り付けられている場合は、レンズ バレルのフォーカス目盛りから被写体までの距離を読み撮ることができます)。その計算結果が使用する絞り値となります。以下に、その計算式を示します。
ガイド ナンバー
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= 絞り値 |
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撮影距離 (フィート単位) |
たとえば、ガイド ナンバーが 110 であり、被写体までの距離が 10 フィートである場合、適正な絞り値は f /11 となります。算出された絞り値がカメラレンズの
f ナンバー(絞り値) スケールにない場合は、それに最も近い示度か、または最も近い 2 つの示度の中間にある値を使用してください。メートル単位のガイドナンバーを採用しているカメラでは、f
ナンバーを算出するためには当然メートル単位の距離でガイドナンバーを割る必要があります。
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