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はじめに
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よい写真を撮るためのガイド

内蔵露出計を使ったマニュアル露出


光と影の間に立つ女性 大きな影とハイライト部分がある場面では、まずメインの被写体に近づいて露出値を読み取ります。次に、その露出量をカメラに設定し、元の位置に戻って撮影します。

撮影者:Steve Kelly

一眼レフ カメラのほとんどは、レンズを通して測光する反射光式露出計を内蔵しています(TTL測光と呼ばれます)。内蔵露出計には、レンズに入ってきた光が、反射鏡またはその近くに取り付けられたセンサーに当たって計測されるタイプと、フィルム面における光の強度を測るタイプ(0TF または「フィルム面反射測光」と呼ばれる)があります

露出計の種類によって、測光される領域が異なるという点が重要です。TTL 露出計の多くは、撮影する被写体から反射してくるすべての光の平均を測ります。その他に、場面の比重に基づいて測光するものもあります。このタイプの露出計では、重点が置かれる小さな領域が露出決定を左右しますが、それ以外の領域もある程度露出に影響します。スポット露出計と同じ要領で動作する TTL 露出計を備えたカメラもあります。このような露出計は画面内の小さな部分だけを測光します。

ビーチでのキャンプファイヤ 普通の露出計で撮影位置から測光すると、このように全体が暗い状況では露出過度になってしまいます。スポット露出計を使用すれば、カメラ位置を変えずに被写体の顔部分だけの測光を行うことができます。

撮影者:Neil Montanus

内蔵露出計を使ってマニュアルで撮影することは簡単です。フィルム感度を設定したら、後はカメラを構えるだけで、そのシーンからの反射光が計測されます。次に、ファインダーに適正な露出が設定されたことが示されるまで、絞りとシャッター スピードを調整します。適正な露出になったかどうかは、ファインダー内のしるしに針が合うか、ランプが点灯することによって示されます。

シャッター スピードと絞りを設定する際は、その被写体特有の条件を考慮します。たとえば被写体が動いている場合であれば、その動作をとらえるために速いシャッター スピードに設定し、適正な露出が得られる絞りを選択します。また、壮大な風景を撮影する場合ならば、まず前景から背景まで全体にピントがあって見えるように絞り込んだ値に設定し、それに合ったシャッター スピードを設定します。

マニュアル露出カメラでの部分測光

ほとんどの被写体は、カメラの露出計の通りに撮影しても、十分満足のいく写真になります。しかし場合によっては、そのときの状況を勘案して、場面の一部分のみを測光する必要があります。

たとえば、直射光があたり明るい部分と影で暗い部分があるなど光のコントラストがきつい場面では部分測光を行ないます。カメラ位置からとらえた場面全体を測光する方法では、その大半を占める領域、つまり前景や背景の明るさまたは暗さが測光結果に大きく影響します。メインとなる被写体(たとえば人物)が、相対的に大きい非常に明るい領域または暗い領域で囲まれている場合、露出計はメインの被写体ではなく、その背景に適した露出を示してしまいます。

このような状況では、部分測光を行う必要があります。たとえば、重要でない領域を測光しないために、メインの被写体(人物の顔または体)に近づいてクローズ アップの状態で測光します。 こうすれば、前景や背景の露出は多少犠牲になりますが、メインの被写体は適正に露出されます。クローズ アップでの測光を行う際は、自分やカメラの影が測光に影響しないように気を付けてください。スポット測光のできるカメラを使用する場合は、メインの被写体にスポット測光ゾーンの中心を合わせるだけで部分測光を行うことができます。

空が大きな領域を占めるような場合も部分測光が必要となります。通常、空は他の部分よりも明るいため、露出計はその影響を受けてしまいます。その結果、空に比べて暗い被写体はより暗く露出不足となってしまいます。このような誤差は、晴れた空よりも曇った空で大きくなります。この問題への対処方法としては、測光する際にカメラを少し下方に向けるという方法があります。こうすれば、空の明るさによる影響を抑えることができます。

逆光の場面では、被写体よりも背景のほうが明るくなり、また、被写体の後方からの光がレンズや測光セルに直接当たる場合もあります。これらの状況では、しばしばメインの被写体の露出不足が起こります。この問題を解決するには、クローズ アップでの測光を行い、余分な光が入ってこないようレンズにします。

ズーム レンズなら、クローズ アップでの測光を撮影位置を変えずに簡単に行うことができます。ズームを望遠側にあわせ、被写体の重要な部分を測光します。その後、実際に撮影する構図に戻します。シャッターを押すときに、露出計が露出過度または露出不足であると示していても、クローズ アップでの測光結果をそのまま使用しなければなりません。

スキー場の男性と少年 白い砂浜や雪などを撮影した場合も、写真が暗め(露出不足)になってしまいます。こうした状況では、クローズ アップでの測光に基づいて露出を決定する、もしくは補正コントロールを利用して 1 目盛り分の露出を増加させます。また、マニュアル露出カメラの場合は絞りを 1 目盛り分開きます。

撮影者:Heidi Dilmore

非常に明るい領域や暗い領域が大きく、しかも、それが写真の重要な部分となることがあります。そのような状況でも適正な露出を得られるように注意しなければなりません。雪や砂浜の風景などがそうです。場面全体を平均的に測光すると、その風景は露出不足の暗い写真になります。これは、露出計が風景全体を「平均的」な色調でとらえようとするからです。この種の風景写真では、露出計が示す数値よりも 1 〜 1 1/2 目盛り多めの露出を使用する必要があります。TTL 露出計の測光結果に基づく設定と、フィルムの説明書で推奨されている設定を比較してみてください。測光をもとに設定した露出の方が極端に少ない場合は、フィルムの説明書に従う方がよい結果を得られることが多いようです。.

逆に、暗い森の中で黒い馬を撮影する場合など、重要な部分が暗い状況では、露出計が示す露出よりも 1 〜 1 1/2 目盛り少なめの露出を使用する必要があります。そうしないと、露出計はすべての被写体の平均を得ようとするため、馬とその背景が非常に明るく写り、黒い馬ではなく灰色の馬になってしまいます。このように、露出の決定が難しい状況で適正な露出得るためには、細心の配慮が必要となります。

少年とその影 逆光の場面では、背景が被写体よりも明るくなってしまう場合があります。この場合でも同じように、被写体をクローズ アップにして測光する必要があります。また、TTL 測光を備えたカメラでは、日光が測光セルやカメラ レンズに射し込むと、測定される光量が極端に多くなり、結果として露出不足になってしまいます。これを防ぐには、手などで露出計やレンズに直射光があたらないようにします。その場合、その手が写真に写らないように気を付けてください。

撮影者:Kathleen Koperna KINSA (US) /コダック写真コンテスト

最後に、非常に明るい部分と暗い部分の両方がある場合の対処について説明します。こうした状況では、その場面の重要な部分の中で、最も明るい部分と最も暗い部分を測光し、その中間の値を設定します。この方法では、その場面全体に対しての適正な露出を得れるかどうかは保証できませんが、露出がどちらか一方の極端な部分にあってしまうという事態を避けることができます。
注意: コダック ゴールド フィルムおよびプロフェッショナル T-MAX フィルムを使用すると、2 目盛り程度露出がずれても、満足のいく結果を得ることができますが、適正な露出であれば最高の写真を撮ることができます。その他のフィルムを使用する場合でも、正確な露出が得られるよう心がけてください。

コダックゴールドおよび T-Max は、コダック社の商標です。

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