ここでは、より効率良く写真を撮るためのヒントを紹介します。写真を短時間にたくさん撮るときは、未使用のフィルムを箱から取り出し、カメラ バッグの一箇所にまとめて入れておきます。新しいフィルムを探す手間を省くために、使用済みフィルムと未使用のフィルムを別の場所に入れておきましょう。
1 本のフィルムが終わったらすぐに巻き戻します。こうしておけば、カメラを誤って開けてしまっても、フィルムがつぶれることはありません。未使用フィルムを誤って再度装填することがないように、確実にフィルムの最後までマガジンに巻き戻します。
写真を撮っている間に、焦点や露出の設定を調節したり、またいつもと違うモードを選択したりすることもあるでしょう。たとえば、ロード レースを遠距離から撮影すると同時に、燃料を補給している車のクローズアップも撮影するとします。遠くの動きを撮るときには、サーボ モードやコンティニュアス モードを使って、動きを追う写真にしたいと考えるでしょう。しかし、クローズアップ撮影ではシングルショット モードが便利です。こうした状況では、クローズアップ撮影が終わったら、すぐに焦点を調整して次の撮影に備えます。同様に、クローズアップ用の深い露出モードでの撮影が終わったら、すぐにレース撮影用の激しい動きをとらえられるモードに切り替えるようにします。
特によい被写体が見つかったら、最低でも 2、3 枚撮るようにします。これには、ネガやスライドが破損したときの用心というだけでなく、視点、ポーズ、表情、構図などを変えて撮っておくという目的もあるのです。
オートワインダーとモーター ドライブ
すばやく写真を撮りたいとき、アクセサリーとしてオートワインダーかモーター ドライブを持っていると便利です。
オートワインダーは、35 ミリ カメラでは標準機能として装備されている場合が多いようです。オートワインダーが付いていない一眼レフ カメラの場合は、カメラの底部にモーター ドライブを取り付けることも可能です。内蔵オートワインダーとアクセサリーのモーター ドライブは、どちらも同じ機能を持っています。1 コマの露光が終わると、フィルムを次のコマに送り、すぐにシャッターを切れるように準備します。オートワインダーとモーター ドライブの主な違いは、そのスピードです。オートワインダーは 1 秒に 1 〜 2 コマ、モーター ドライブは 1 秒に 5 コマ以上送ることができます。
オートワインダーは、スポーツやパレードなどの動きの速い被写体を連続して撮りたい場合に向いています。また、子供、ペット、人物など、動きが絶えず変化する被写体を連続して撮影し、自然な一瞬をとらえたい場合にも最適です。オートワインダーなら、一瞬の表情やジェスチャーを逃してしまうこともありません。
フィルムを送るモードには、コマ送りと連続送りの 2 つがあり、モーター ドライブではほとんどの機種で、内蔵ワインダーでも一部の機種でこの 2 つのモードを切り替えることができます。コマ送りモードでは、シャッター ボタンを押したらすぐにレリーズします。シャッター ボタンをレリーズするまで、次のシャッターは切れません。連続送りモードでは、シャッター ボタンを押し続けている間フィルムが送られ続け、シャッターが連続して切られます。連続送りモードはスポーツなど速い動きの撮影に適していますが、1 秒 3 コマ送りでも、たったの 8 秒で 24 枚撮りのフィルムを撮り終わってしまいます。
オートワインダーやモーター ドライブは、フィルムを送って次の撮影の準備をする以外にも、フィルムの自動装填や自動巻き戻しなどの機能を備えているものがほとんどです。
オートワインダーを使えばクローズアップ写真が簡単に撮影でき、特に虫などの小さな生き物を撮影するときに便利です。このような被写体はほとんど止まることなく動き続けるため、ファインダーのフレームの中に被写体をしっかりと収め、ピントを合わせ続けなけれなりません。そんなとき、フィルムを巻き上げるためにカメラを目から離していたらとても撮影できません。
一眼レフ カメラが少々不便なのは、反射ミラーを跳ね上げてフィルムに光を通すので、ファインダーからの視野が一瞬途切れる点です。1 秒間で数コマという連続撮影をする場合、通常はファインダーがブロックされます。この場合、構図やピントを合わせるのが少々難しくなります。レンジファインダーの場合は、接眼レンズと撮影レンズが別々になっており、被写体を見続けることができます。
最後に、内蔵フラッシュを使う場合、フラッシュの再充電がモーターの再充電よりも長くかかるため、連続送りモードが機能しないことがあります。