flag   日本 [change] SHOPPING KODAK

    技術情報

銀残しについて


銀残しは、“スキップ ブリーチ(Skip Bleach)”、“ブリーチ バイパス(Bleach Bypass)”、“イー エヌ アール システム(ENR System)”など、いくつかの現像所からそれぞれ独自の技術として提供されている現像手法のことです。

仕上がった画像の主な特徴は次の通りです。
  • コントラストが増す

  • 黒がしまる

  • サチュレーション(色の彩度)が落ちる

通常の現像処方とは異なるこの技術が普及するにつれ、コダック社には、多くの現像所から質問が寄せられるようになりました。 クリエイティブな側面から見れば魅力的な結果を生み出すことができる銀残しは、非常に特殊な現像方法であるため、コダック社としてはその結果に対する保証が一切できないものであり、また、結果の予測でさえ何ら責任を負うことができないものです。


背景情報

“Skip Bleach”、“Bleach Bypass”、“ENR”などと呼ばれる、いわゆる銀残しが業界でかなり普及してきている兆候があり、特殊なルックやムードをのぞむ作品で利用されています。これらは、フィルム現像の漂白と定着過程で取り除かれる銀の一部またはすべてを、色素と一緒にフィルム中に残すという技術であり、様々な方法により実践されています。残留銀は、画像コントラストを増し、グレーや黒の成分を色素に加える作用によって全体のサチュレーションを落とすという効果を生み出します。銀残しは、オリジナルネガ、マスターポジ、デュープポジ、最終プリントのいずれかの現像段階、またはこれらが組み合わされて行われるものです。

どの段階で銀残しが行われるかによって仕上がる画像が違ってきます。ネガ現像で銀残しを行い、その効果をプリントで確認すると、ハイライト部がより明るく吹き飛んだような感じになり、コントラストが上がり、粒子が目立つようになる、などの特徴が現れます。一方、プリントフィルムの現像段階の場合、その効果は主にシャドー部に現れます。黒がしまり、コントラストが上がってディテールが減少(画が硬くなる)し、サチュレーションが落ちてやわらかな色合いになります。これらの効果はシーンによって実に様々な変化を見せます。

ネガ現像で銀残しを行い、その結果が芳しくなかった場合、もう一度通常の現像を行えばもとに戻せるという誤解をしている人がいるようです。オリジナルネガの再現像は、余計な取り扱いを強いられる分、当然リスクがつきまとうことになり、最終的な結果もうまくいく可能性が低いものです。それに加えて、露光アンダー、あるいはフラットなライティングで撮影されたフィルムの濃度やコントラストを補正する目的で銀残しが行われた場合、残留銀を除去するための再現像を行うと、シャドーがかすみ、粒子がざらついた感じの、うすっぺらでアンダーな、いわゆる“フラット”なネガになってしまいます。

銀残しは、フィルムの感光性、階調再現性、シャドーおよびハイライトのクォリティー、カラーサチュレーションなどに影響を与え、さらに、プロセス・コントロール、LAD値(現像所目標濃度値)、テレシネ変換時のパフォーマンス、フィルムの取り扱い、焼き付けおよび映写 時の熱吸収、色素安定性など様々なファクターにも影響を及ぼします。

 

Home | | プライバシー | 著作権