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コダック スチューデント フィルムメーカーズ ハンドブック

どのフィルムを使えばよいか?

ある特定のフィルムを選択する前に、あなたはプロデューサー、または監督として、映画製作全体の基本的な技術や美的観点に関する色々な問題に取り組まなければなりません。そのような問題に答えていくことが、自分のコンセプトをスクリーン上の動画に変え、伝えたいメッセージを正確・完全・効果的に表現できるフィルムを選ぶ際の助けになるのです。フィルムの選択に直接関わってくる以下の要素について考慮しましょう。

  • 上映時のサイズ: 完成プリントは35mm なのか、それとも16mm なのか。35mm 版の上映用プリントを作るのに16mm フィルムを使うと、画質が少し劣化します。
  • 必要な完成プリントの数: 欲しいプリントが1本だけで、しかもすぐに必要な場合は、現像して直接映写することのできるリバーサル フィルムが理想的です。何本かのプリントを作るのであれば、経済性から言って、ネガティブフィルムを使うことをお勧めします。
  • でき上がりの映像: でき上がりはカラーなのか、それとも白黒なのか。白黒フィルムの持つ美術的なインパクトは、カラーのそれとははっきり異なります。その映像はどのような情感を伝えようとしているのでしょうか。カラー画像による色合いや、色濃度のくっきりとした違いは、グレーの濃淡で作られた同じ画像よりも多くの情報を伝えます。しかし、映像製作者としては、カラーが常により面白く、また白黒は低コストなものであると一概に決め付けてはいけません。また作品はサイレントなのか、あるいは音があるのか。音は、観客に伝えたいメッセージに集中させたり、導いたりするのに役立ちます。以上のような問題に対する答えは、そのフィルムを見せる対象や目的によって異なってきます。
  • ライティングの種類と露光指数(EI ): 屋内で撮影されるのかそれとも屋外で撮影されるのか。また、光をコントロールすることができるのか。あるフィルムは少量の光で撮影するために作られており、またあるものは特定のスペクトルに感光するように設計されています。どのフィルムも、ある特定の光源に合わせて作られています。限られた一つのライティングで映像製作を行なわなければならないとした場合、そのフィルムはそのシーンの正確な色を記録してくれるのかどうか考えてみましょう。
  • どのフィルターが必要か: ライティングや、そのシーンの中のコントロールできない条件に対応するために何種類かのフィルターを使わなければならない場合、そのフィルムは高品質な画像を記録できるだけの十分に高い感度を持っているでしょうか。
  • 現像及びプリントの施設: すべての種類のフィルムを現像するラボはあまりありません。最寄りのラボがカラーフィルムしか現像しない場合は、白黒フィルムは他の離れたラボに送らなければなりません。もしそのフィルムが編集を必要とし、ラボとの間を何度か往復しなければならない場合は、これは極めて時間のかかる状況です。しかし、フィルムを現像するラボの技術者と知り合いになり、あなたのニーズや条件を説明することで多くの不安が回避できるでしょう。つまりあなたのニーズを理解してくれるラボで現像できるフィルムを選ぶのが得策と言えるでしょう。


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