解像力 16
フィルム乳剤の解像力とは、フィルム乳剤の持つ細かなディテールを記録する能力のことです。これは厳正なテスト条件下で、解析用のチャートを写真撮影することで測定されます。解析用チャートの平行線同士の間には、その線と同じ幅の間隔があります。図には一連の、段階的に変化する平行線のグループがあり、それぞれのグループは一定の要素で、隣のより小さい、またはより大きいグループとは違っています。チャートは、非常に小さな縮小率で撮影され、現像後の像は顕微鏡で観察されます。解析率は、1 ミリの中に、分離した線が何本あるかという数で測定されます。
測定された解像力は露光、テスト用チャートのコントラスト、また多少ではありますが、フィルムの現像処理等によっても違ってきます。フィルムの解像力は、中間露光値の時最高になり、露光値の多いところや少ないところではかなり落ちます。オーバー露光やアンダー露光には解像力の損失がつきものであるために、露光の際には、そのフィルムの持つ限界をよく見極めておく必要があります。
解像力はまた、像のコントラストによっても違います。ここからチャートのコントラストが問題にされるわけです。テスト露光は普通、ハイコントラスト(輝度比1000:1 )とローコントラスト(1.6:1 )の両方で行なわれます。ハイコントラストの時、フィルムはより細かなディテールを解析します。ハイ・ロー両コントラスト時の解像力の値はANSI No.PH2.33 1969 IR1976 で説明されているものに近い方法で測定されます。データシートには「写真感光材料の解像力の測定方法」のところに記載されています。ここに書かれている解像力は、指示どおりに行なわれた露光と、現像処理に基づいています。
実際の写真撮影作業で得られる最大解像力は、カメラのレンズとフィルムによって制限を受けます。以下は撮影用オリジナルフィルムの解像力を予測するためによく使われる数式です。
RS = システム(レンズ+フィルム)の解像力
RF = フィルムの解像力
RL = レンズの解像力
実際にはカメラのブレ、フォーカス、空中のもや等の外的要因も解像力を低下させる原因となります。
1 :1ルクスは、1本のロウソクから放たれる光を、1メートルの距離から測定した明るさの単位です。このロウソクから1メートル離れた場所で1秒間露光されたとき、フィルムは1ルクス秒の露光を受けたことになります。
2 :Zwick.D著「写真変数値の意味」写真光学器械工学協会ジャーナル、Vol.4(1966)、205-211ページ
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