ラボ選択に際して考慮すべき点
仕事を請け負うラボは、基本的にはその製作作品にマッチする必要な能力を持ったところでなければなりません。ラボは、そのラボが請け負う技術的な仕事内容、従業員、また今までに扱った同様なプロジェクトの記録、ラボの規模と所在地、価格などにおいて違いが生じます。自分の仕事に適したラボを選ぶには、これら全ての要素を考慮しなければなりません。
各々の製作によって要求される条件も異なります。テレビ劇用に35mmで撮影されたものの現像に選んだラボと、店頭広告用のスーパー8 に縮小される16mmを扱うために選ぶラボとでは恐らく異なったラボとなるでしょう。あなたのニーズを予算内、限られた時間内で最大限に満たしてくれるラボを見つけることは決して容易なことではありません。またどこもそれぞれに長所短所をもっています。
ラボの規模 : 大きなラボは普通、大量のフィルムを扱うため、低料金でより多くの種類の仕事を請負い、またその品質管理は優秀です。逆に小さなラボは通常顧客の注文に親切に応じた取り扱いをし、担当者が気軽に相談にのってくれます。しかしこのような経営形態を維持するためには、少し高い料金を設けるとか、または仕事を下請けに出すということがあるかもしれません。
ラボの所在地 : もしラボが仕事場からかなり遠く離れている場合、ラボに送るための送料がかさんだり、大切なフィルムが何かの事故に遭うという危険性も考えられないことではありません。毎日のラボとの連絡も取りにくくなるということもあるでしょう。
ラボに対する信頼性 : 映像製作では、選んだラボは 「影のパートナー」 と考えておくべきでしょう。ラボはプロデューサーと信頼関係にあるべきで、常にフィルムに関することや、撮影に使われた写真的なテクニックなどについて知らされ、それに応じて特別な意図の指示や、起こりうるあらゆる問題に関しての注意を払っていなければなりません。このような関係を作ることができれば、ラボはプロデューサーの労力を大いに軽減してくれることでしょう。あなたの持ち込む仕事に真剣に取り組んでくれるラボを選ぶことが大切です。
この製作上重要なプロセスは、最初の段階からラボと必要に応じた対話を進めていくことでかなりスムースに行なうことができます。ラボと製作者の両方が、求められているものは何か、またそれがいつ必要なのかを認識していなければなりません。
- 自分のニーズを知る : 自分がラボに何を求めているのかを考え、選択する前にそれらを何軒かのラボに相談すると良いでしょう。話をするときは編集に関することや、ダビング、特殊効果、アニメーションなどに関する考えを明確に伝えます。これによりラボは最良な方法で仕事を完成させる助けとなってくれるでしょう。
- 親しくなる : どのラボにするか決定した後は、自分の仕事を任す人々とできるかぎり知り合うことが大切です。できるかぎり自分のことや、自分が必要としているもの、そして自分のスタイルなどを話しておきます。自分のことや製作内容について話せば話すほど、相手も求めているニーズに応じてくれるものです。
- 文書にする : 直接会ったり、電話で話し合ったりすることは、仕事を効率的に進めていくためには大切なことです。しかし実際の注文内容・期限・コストに関しては、詳しく文書(注文書)にすることが大切です。
以下に映画用商業ラボの主な業務内容をあげてみました。このすべての業務を取り扱っているラボもありますが、その規模によりこの中の主なもののみを取り扱っているところもあります。
- カメラフィルムの現像 。(予約で、特別に夜間でもフィルムをピックアップしたり、配達したりするほかに、週末でも営業しているところがあります。)フラッシングや、増感現像などの特殊な技術を含め、どのような現像処理ができるかをあらかじめ調べる。
- 技術的な問題だけでなく、時には美的問題に関しても アドバイスを行なう 。
- カメラフィルムからワークプリントやリリースプリントを作るための、デュープリケーションやプリント作業を行なう。ほとんどのラボではカメラフィルムの現像後、デュープかプリントを作ります。そして、オリジナルフィルムはラボの保管室に保管し、ワークプリントとして使うためのプリントを手渡してくれます。それにより、オリジナルフィルムは、最終段階まで取り扱いによる損傷から保護されることになります。
- サウンドの編集用に、カラーオリジナルから白黒ワークプリントを作る 。
- 編集作業のためにオリジナルとワークプリントに エッジナンバーを付ける 。
- プロデューサーの指示どおりに 編集・カット・スプライス・組み立てを行なう。
- プロデューサーが編集したワークプリントのとおりに、オリジナルカメラフィルムをマッチングさせる 。
- ディゾルブ、ワイプ、フェード、コマ止めなどをはじめとするオプチカルエフェクトを行なう。
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