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コダック スチューデント フィルムメーカーズ ハンドブック

映画用語の解説

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CAMERA AXIS(カメラ軸) : カメラレンズの中心から伸びる想像上の線。

CAMERA LOG(カメラログ) : オリジナルネガに撮影されたシーンの詳細を記録した表。

CAMERA OPERATOR(カメラオペレーター) : 撮影予定表に指示されてあることを実際のカメラの動きにしたり、作品を撮影する人のこと。

CAMERA ORIGINAL(カメラオリジナル) : カメラで露光されたフィルム。

CAMERASCOPE(カメラスコープ) : シネマスコープタイプの上映方式と互換性のある、ワイドスクリーン上映方式のプロセス。

CANDELA (cd)(カンデラ) : 照度を表す国際単位(1 cd/m 2 =0.2919 フートランバート)

CATALOG NUMBER(カタログ ナンバー) : コダック社の製品を特定する 7桁の商品番号。CAT (キャット)ナンバーとも呼ばれる。

CEL(セル) : 薄く、柔軟性のある透明なアセテートシートでレジストレーション用の穴をもったもの。アニメーターの完成画がインクあるいはコピー機を使ってセルに移され、色が塗られます。透明なセルは撮影時に、背景の上に載せると、キャラクターはその情景の中にいるように見えます。

CEL ANIMATION(セルアニメーション) : 動きを持たせる物体の絵をセルに描いて色を塗り、それを背景画の上に重ねて 1フレーム毎に撮影するアニメーションテクニック。1915年に発明されて以来、スタジオアニメーションの標準となっています。

CELL SIDE(セル側): フィルムのベース(セルロイド)面。

CELLULOSE TRIACETATE(セルローストリアセテート) : 感光乳剤の支持体として使われる、透明で柔軟性のある材料。

CEMENT SPLICE(セメントスプライス): フィルムの端を重ねて、セメント(フィルム接合液)を使って、つなぎ合わせるフィルムのスプライス法。

CEMENT SPLICER(セメントスプライサー) : セメントスプライスをするときに使われる器具。一部のセメントスプライサーは、フィルムの端を重ねるテープスプライスに使うこともできます。

CGI(シージーアイ) : Computer Generated Imagery 。コンピューターにより作り出された画像全般を指す。

CHANGE-OVER(チェンジオーバー) : 映写の際、映画の連続性を乱さないように、一つの映写機からもう一つの映写機に移すこと。あるいはそれが行なわれた映画の転換ポイント。

CHARACTER ANIMATION(キャラクターアニメーション) : アニメーションの絵をあたかも個性を持っているかのように動かす技術。絵を通した演技とも言われます。アニメーターはキャラクターの性格や体つきを、動きにどう反映させるか理解しなくてはなりません。

CHARACTERISTIC CURVE(特性曲線) : 写真感材の露光量と、現像後の画像濃度の関係を表わしたもの。

CHECK(チェック) : 製作段階の中で、実際に撮影を始める前に情景の要素を撮影予定表に照らし合わせ、正しいかどうかを調べ、点検すること。スタジオアニメーションでの、この段階の責任者はチェッカーと呼ばれています。

CHECKER-BOARD CUTTING(チェッカーボードカッティング) : AとB 、2つのネガロールから、それぞれ違うシーンをスプライスがないように見えるプリントにアッセンブルする方法。

CHEMICAL SPLICE(薬剤接合) : CEMENT SPLICE(セメントスプライス) を参照して下さい。

CHIAROSCURO(明暗法) : 写真あるいは映画のある 1フレームの中の明るい部分と暗い部分の扱い方、または構成。

CHROMAKEY(クロマキー) : 電子的なマット作成、またはひとつの画像に別の画像を合成する手法を指す。 "キーイング" とも呼ばれ、合成される被写体の背景にくっきりとした色成分を用い、特殊効果を創り出す装置を通して信号処理するシステム。

CHROMINANCE(クロミナンス) : ビデオ信号の色(色相)を表わす部分。

CINCH MARKS(シンチマーク) : 映画フィルムの表面に走行方向に平行につく短いスクラッチ。これらは巻かれたフィルムの間に入ったゴミやほこりが原因で起こります。また、ロールが正しく巻き取られていない場合、フィルム同士の擦れが原因となります。

CINCHING(シンチング) : ロールをきつく締めるためにフィルムの端を引っ張ること。シンチマークの原因となりますので、これをすることはお薦めできません。

CINEMASCOPE(シネマスコープ) : アナモフィックワイドスクリーン映写システムの商標名。最初に商業的成功を収めたこのアナモフィックワイドスクリーンシステムには、ステレオ音響も組み込まれていました。35mmネガの画像は、特殊なアナモフィックレンズを使って横方向が 50%圧縮されています。映写するときは、映写用のアナモフィックレンズを映写機に使用し、35mmプリント画像は横方向に同じ量だけで拡大されます。プリントに使われている音響方式によって、画面分割比 は 2.35 :1 (オプチカルサウンド)の場合、または 2.55 :1 ( 4トラック磁気サウンド)の場合があります。

CINEMIRACLE(シネミラクル) : シネラマに使われるように、三つに別れた 35mmフィルムを大きな深く湾曲したスクリーンに投影する、ワイドスクリーン上映方式。シネラマと大きく違うところは、3台の映写機を観客から離れた映写室に1箇所にまとめて映写するという点です。これは、外側の 2台の映写機に鏡を使い、映像の位置を定めることで可能になりました。

CINEON DIGITAL FILM SYSTEM(シネオン デジタル フィルム システム) : コダック社が開発したシステム。フィルム撮影されたオリジナル画像をデジタル フォーマットに変換し、電子的な合成、加工、効果を施し、画像品質の劣化無しに再度フィルムに出力するまでのシステム全体の総称。

CINEPANORAMIC(シネパノラミック) : シネマスコープタイプの上映方式と互換性を持ったワイドスクリーンプロセス。

CINERAMA(シネラマ) : 本来はそれぞれ全画面の 3分の1 の大きさを持つ三つに別れた 35mmフィルム、6パーフォレーションを使う上映方式。劇場の観客席に設けられた映写室の 3台の映写機から、縦に切れ目の入った深く湾曲したスクリーンに投影されます。見るものの感覚を引き込むことには驚くべきものがありましたが、別々に投影された画像の間にできる切れ目は目障りでした。現在のシネラマ上映方式は、その目的に合わせて歪曲された一つの画像を持つ 70mmフィルムが使われています。映写の際には、深く湾曲したスクリーンによって歪みが修正され、本来のシネラマの感覚が作り出されます。

CINEX STRIP(シネックスストリップ) : それぞれのフレームが異なった露光量でプリントされた短いテストプリント。

CIRCARAMA(サーカラマ) : ディズニーランドで使われている特殊な上映装置。観客は高さ 8フィート直径 40フィートの 11枚のパネルでできたサラウンドスクリーンの円の中央に立ち、360度のパノラマを鑑賞することができます。オリジナルネガは同心円上に並べられた11台の 16mmカメラで撮影されます。プリントは円形に固定された 11台の映写機から投影されます。

CIRCUITING(サーキッティング) : 上映用プリントを点検や修理することなしに、ある劇場から直接他の劇場に回すこと。

CLAPSTICKS(カチンコ) : 撮影開始(テイク)を示す際に打ち鳴らす、一方の端がちょうつがいでつながった 2枚の板。編集者が、音と画像を同調させるキューが書かれてある板と音を合わせて編集します。

CLAW(クロウ、爪) : フィルムを断続的に動かすためにあるカメラや映写機のメカニズム。

CLAY ANIMATION(クレイアニメーション) : 柔らかい粘土を使って作られた物体を、露光前に操作して撮影するアニメーションテクニック。

CLEANUP(クリーンアップ): アニメーターの描いたラフスケッチを消して、セルに移せるように滑らかな線を持つ完成画に変換する処理。スタジオアニメーションではクリーンアップアーティストによって行なわれます。 roughs(ラフ) を参照して下さい。

CLICK TRACK(クリックトラック): アニメーションの完成後にサウンドトラックの成分が加えられるとき、タイミングをとるのに使われる装置。アニメーションに合わせたビートがテープに録音され、音が映画に合うように、指揮者、音響効果担当者、声優などにイヤフォンを通して再生されます。

CLOSE-UP(クローズアップ): 被写体の一部がフィルムのフレーム一杯に拡がるような距離から撮影されたもの。

CLUTCH(クラッチ): 動力源からの回転運動を伝えるために使われる機械的な装置。映写機の場合では、巻き取り中にフィルムの張力を調節する、巻き取り用スピンドルについている装置。1 : 3以上のハブ / リム比をもつリールを使うときには、クラッチ調整はフィルムのダメージを避けるために非常に重要となります。

COATED LENS(コーテッド レンズ): レンズ表面の反射光を少なくするための透明な素材が、非常に薄い膜の状態で覆われているレンズ。フレアが少なくなるため、同じ f 値でもコーテッドレンズの方が加工されていないレンズよりも透過率が高くなる。

COLD MIRROR(コールドミラー): ランプハウス内の、赤外線無反射物質を塗布してある鏡。

COLLIMATED(視準する): 光束の全ての線が平行になったとき、視準していると表現されます。

COLOR ANALYZER(カラーアナライザー): カラーネガをプリントする際、プリンティングライトの正しい比率を決定する装置。

COLOR BALANCE(カラーバランス): フィルムに記録される光の三原色のそれぞれの露光定量に対するカラー画像の視覚的な見え方。

COLOR BURST(カラー バースト): ビデオ信号の各水平帰線消去期間中に付加されているカラー副搬送波の成分。

COLOR CORRECTION(色補正): プリンティングライトの光量の比率を変化させることによってカラーバランスを変える方法。

NEGATIVE(カラーデュープリケート(デュープ)ネガ): カラーネガのオリジナルから作られるカラーネガ画像のデュープ。普通はリリースプリントを作るのに使われます。

COLOR FILM(カラー フィルム): 現像後に単一または複数の乳剤構造により色を再現できるフィルムのこと。

COLOR INTERNEGATIVE(カラーインターネガ): カラーポジのオリジナルから作られるネガティブ画像のカラーデュープ。普通リリースプリントを作るのに使われます。

COLOR NEGATIVE(カラーネガ): 本来の情景をネガティブ画像として記録するもの。ネガの色は情景の色と補色関係にあり、ネガの明るい部分は暗く、暗い部分は明るく記録されます。

COLOR POSITIVE(カラーポジ): 本来の情景をポジティブ画像として記録するもの。

COLOR PRINT FILM(カラープリントフィルム): カラーオリジナルとカラーデュープからポジプリントを作るようにできているフィルム。

COLOR REVERSAL FILM(カラーリバーサルフィルム): 現像処理後にカラーポジ画像を形成するフィルム。オリジナルカメラフィルムとして使うこともでき、また他のポジフィルムをプリントするためのフィルムとして使うこともできます。

COLOR REVERSAL INTERMEDIATE(カラーリバーサルインターメディエイト): オリジナルカラーネガから直接プリントして反転処理することで作られるカラーデュープネガ。

COLOR SATURATION(色の彩度): 色の純度あるいはあざやかさを言い表す言葉。適切なスクリーンブライトネスを持ったスクリーンで、外部から紛れ込む光の影響を受けずにフィルムを映写した場合、色があざやかに、深く、豊かに映れば、彩度があるという表現をします。

COLOR SENSITIVITY(カラー感度): フィルムが感応するスペクトルの領域。光の様々な波長に反応する写真感材、あるいは人間の眼の能力。

COLOR SEPARATION NEGATIVE(カラーセパレーションネガ): カラーポジフィルム、あるいはオリジナルの被写体からの赤、緑、青色光から作られる白黒ネガ。

COLOR TEMPERATURE(色温度): 光源の色の質をケルビン度(K)で表したもの。色温度が高いほど光は青くなり、色温度が低いほど光は赤くなります。

COLOR TEST(カラーテスト): タイミングされたフィルムのことで、色やキャラクター、背景などのぶつかりをチェックするためのもの。 timing(タイミング) の項を参照して下さい。

COMBINED NEGATIVE(コンバインドネガ): 画像とサウンドトラックを合わせ持ったネガフィルム。

COMPLEMENTARY COLOR(補色): 光の三原色からそのひとつをマイナスした色。シアンは光の三原色から赤が引かれた色で、赤が補色です。イエローは青が引かれた色で、青が補色、マゼンタは緑が引かれた色で、緑がその補色となります。加色法では、補色関係にある原色を、同量混合すると、白色光になります。

COMPONENT VIDEO(コンポーネント ビデオ): ビデオ信号の要素が分離された状態で記録や処理が行われるシステム。これに対し、映像信号が複合(エンコード)されたものをコンポジット信号という。

COMPOSITE PRINT(完成プリント):サウンドトラックと画像の両方を持ったフィルム。劇場で上映されるフィルムは、通常この完成プリントです。リリースプリントとも呼ばれます。

COMPOSITE VIDEO(コンポジット ビデオ): 輝度成分と色差成分がひとつの映像信号に複合されたビデオ信号。NTSC 、PAL 、SECAM など。

COMPOSITING(合成): 二つ、またはそれ以上の異なる映像を組み合わせてひとつの新しい映像を生み出す処理。

COMPOSTION(画面構成): 画像内に映っているものの線や色、光のあたり具合、そして全体的なバランスや配分の関係。

COMPOUND(コンパウンド): アニメーションスタンドのテーブルのように平坦な部分。撮影するときに絵を置くのに使われる。

COMPUTER ANIMATION(コンピューターアニメーション): コンピューターのアドバンテージを活かしたプログラムを使ってビデオ画像を作るアニメーション分野。

CONFORM(コンフォーム): 最終的な編集済みのワークプリントにオリジナルフィルムを合わせること。

CONTACT PRINT(コンタクトプリント): オリジナルを感光材に密着させて露光する方法によってできたプリント。できた画像はオリジナルと同じサイズですが、プリントする側とされる側とは左右が逆になります。

CONTACT PRINTER(コンタクトプリンター): 2本のフィルムの乳剤面を密着させて露光するプリンター。

CONTINUITY(コンティニュイティ / コンテ): 一つの場面から次の場面へのアクションのスムーズな流れ。

CONTINUOUS CONTACT PRINTER(連続式コンタクトプリンター): ネガフィルムの乳剤面をポジフィルムの乳剤面に密着させ、連続的にプリントするプリンター。

CONTINUOUS MOTION PROJECTOR(コンティニュアスモーションプロジェクター): フィルムがプロジェクターゲートを非間欠的(連続的)に走行するプロジェクター。

CONTRAST(コントラスト): (1) ネガ、あるいはネガが作られた物体の明るい部分と暗い部分の差に関係したトーンの違いを表わす一般的な言葉。このことから「コントラスト」とは、規定の現像処理に対する H & D 曲線を作ることによって測定される「ガンマ」を指す一般的な言棄であるといえます。 (2) ネガまたはポジのトーンの範囲を透過性と非透過性、あるいは濃度の違いで言い表した言葉。このトーンの範囲は「スケール」または「ラチチュード」という言葉を使うほうが、より適切です。(3) 写真材料、現像プロセス、あるいは現像液などが、どれだけ細かな階調で被写体を再現しているか、その能力を表わす。

CONTROL STRIP(コントロールストリップ): ラボの作業工程をチェックするための一連の濃度を持った短いフィルム。

COOKIE (kukaloris)(クッキー): 一定、または不定の型がくり抜かれた薄いパネル。これに光を通し、背景にパターンを作るためのもの。

CORE (Film)(コア): フィルムが巻かれているプラスチックの円柱。フィルムはこれに巻かれ、輸送されたり、保存されたりします。

CORRECTION FILTER(補正フィルター): 色を変えることができるフィルター。

COUNTERCURRENT WASH(カウンターカレント水洗): 現像機において、接合された複数のタンクを通してフィルムの進行とは逆方向に流される水洗水。通常、注入パイプはタンクの底近くに配置され、溢れる水位近くがフィルムの入り口となる。

COUPLER(カプラー): カラーフィルムの乳剤中にある発色剤のことで、現像された銀像と結合して色素を形成する。

CRANE(クレーン): コンパウンド上のカメラを支えるマウント。

CREASES(クリース): フィルムの一部分にできた鋭い折り目や裂け目。

CREDITS(クレジット): 製作に参加した関係者を列記するタイトル。

CRI: 反転処理で作られたカラーのデューブネガ。カラーリバーサルインターメディエイト(Color Reversal Intermediate )の略。

CROPPING(クロッピング): プリントの状態で画像サイズを変えたり、周辺部を消したりすること。劇場の映写では自家製のアパーチャー・プレートを使用している場合や、不適切なスクリーン・マスク、誤った焦点距離のレンズを使用するなどの結果、クロッピングされてしまうことがある。

CROSS ABRASIONS(クロスアブレジョン): フィルムの輸送中にロールの一部が横揺れすることでできる、フィルムの横方向の短いスクラッチ。

CROSS MODULATION TEST(クロスモジュレーションテスト): 可変面積型サウンドネガの不要なイメージスプレッドを測定するテスト。また、それをキャンセレーションしたポジプリントのテスト。

CURL(カール): フィルム表面の横方向にできる平面不良。カールは不適切な乾燥条件下で起こり、フィルムがさらされている空気中の湿度によって、カールの度合いや方向が変化します。

CURTAINS(カーテン): 映写された画像の長さ方向に走る濃度ムラ。現像処理中の不適切な攪拌によって起こります。

CURVE (H&D)(曲線、(H&D曲線)): ハーターとドリフィールドによって考案された特性曲線。写真感光乳剤が、オリジナルシーンのトーンスケールをどれほど忠実に再現するかを表す曲線。

CUT(カット): (1) 一つの場面から次の場面への瞬間的な変化。それに続くフレームには、前の場面の最後のフレームと次の場面の最初のフレームが入っている。 (2) カメラ、演技、録音を止めること。 (3) 編集作業で、フィルムを切り落としたりスプライスしたりすること。

CUTTING(カッティング): フィルムの様々なシーンやシークエンスを選んだり、構成したりすること。

CYAN(シアン): 青緑。赤の補色。または三色法で使われる減法混色の原色から赤を抜いた色。

CYCLE(サイクル):何度も撮影される一連の画。連続した動きを繰り返しているように見せるため、最後のコマの画は最初のコマの画につながるようになっています。サイクルは普通、歩いたり、走ったりする動きのように、変化せずに繰り返される動きに使われます。



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