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コダック スチューデント フィルムメーカーズ ハンドブック

一般映画のプロモーション方法

「我々の最新作がやっと完成しました。ちょっと観に来てくれませんか。どうやって配給すればいいか、知恵を貸して下さい。」映画配給会社は映画製作者やそのスポンサーからこんな依頼を耳にタコができるくらい聞かされます。しかしこの言葉はフィルムが缶に納められてからではなく、製作の計画段階で聞くべきものです。製作検討の初期の段階で、なぜこの映画なのかということだけでなく、どこで公開すべきかをも考える必要があるのです。

残念なことに、映画製作者にはどうやって配給すれば最も観客を集めることができるのかを、クライアントに正確に伝えることができない人がいるものです。もしあなたが配給の方法や範囲に少しでも不安があるようだったら、それに対処できそうな配給会社に心の内を正直に話して、解決策を仰ぐとよいでしょう。

広告や PR向け映画の全てが大衆向けの大量配給に適しているわけではなく、また必ずしもマス視聴者を対象としているわけではありません。映画には、クライアントの製品やメッセージ、サービスなどをかなり狭い領域に販売する目的で作られるものもあります。医療や軍事映画などはその一例です。これらの映画は目標とされる視聴者にターゲットを合わせ、通常はスポンサーやその販売員から直接配給されます。従ってこの種の映画には配給会社は必要ありません。これから述べるのはそのような特殊な領域ではなく、あくまでも一般 の視聴者向けに製作される映画についてです。

非劇場用映画は、一般的に次の五つの潜在的な配給チャンネルの一つあるいはいくつかに振り分けられます。

  • 教育分野
  • 法人組織
  • テレビ放送網
  • ケーブル・テレビ
  • バケーション・リゾート向け映画

学校や法人組織は、資金を提供した映画が最大限に活用されるよう自分たちで考えるでしょう。しかし他の三つの場合は、それぞれの配給ルートに乗せることによって、あなたの映画はかなりの注目を集めることができます。あなたの映画のターゲットをこれらの領域にもっと合わせたいなら、専門の配給会社に相談するのが賢明です。

教育分野

教育分野は、対象年齢によって大きく四つに分類できます。小学校、中学校、高校、大学です。さらにこれに男子、女子、男女共学など、細かく分かれる場合があります。

以下の科目を扱う教育映画は、学年別に定期的に見せるケースが多いものです。

  • 家庭科
  • 化学
  • 物理
  • 保健・体育
  • 社会科
  • 商業・経済
  • 就職指導
  • 美術・工芸

年齢別では、リトルリーグ(少年野球)や少年サッカー、および他の少年スポーツ、ボーイスカウトやガールスカウト、YMCA ・YWCA など、学校以外のさまざまな青少年組織を対象とするものもあります。

法人組織

ここでは、実業界や職能集団、宗教団体、市民グループ、地域団体などが含まれます。具体的には以下のようなものに分類できます。

  • 実業界および産業界(メーカー、金融業、商業、サービス業、業種別団体など)
  • 奉仕団体や友愛組織(ロータリークラブ、育英基金など)
  • 宗教団体(各宗教連合会、各宗教法人など)
  • スポーツ団体(アマ・プロの競技団体、各連盟、レジャー・スポーツの団体など)
  • 政府機関(省庁、事業団など)
  • 地方自治体(都道府県、市区町村など)
  • 軍事関係
  • 病院関係

これらは代表的なものであって、潜在的なクライアントのごく一例です。

テレビ放送網

テレビジョン ネットワークは、あなたの映画を一度に、非常に広範囲に、かつ安く観てもらう、格好の手段です。ここではとりあえず企業PRと教育映画について述べます。あなたの映画はあくまでもオリジナルのもので、また一般家庭のテレビに流されるため、美しさも要求されます。さらに、視聴者の年齢や教育程度、関心の深さなどに合わせたものでなくてはなりません。いくつかの注意事項がありますが、まず上映時間です。これは 13.5分または 27.5分が平均的です。またあまり一般的ではありませんが、劇場映画やスポーツ中継が 2時間以内で終わった時の余り時間を補うつなぎ として、3 ~ 5分、あるいは 7 ~10分の長さ のものも必要とされます。テレビ局では一般的に、この種の映画は週に2時間から4時間、スポンサー付きで放映されます。

ケーブルテレビ

ケーブルテレビ(有線テレビ、CATV)は着実に伸びている市場です。電波の放送テレビと同様に、CATV はあなたの映画を山間の地域にまで広く運んでくれます。あなたの映画は電線を通して幅広くアピールされることでしょう。こちらも最適な上映時間は先のテレビ放送網と全く同じです。この映画がたとえ 特定の 団体向けのものであっても、他の地域の人がそれを観て関心を持ったり、感動する場合も多いにあります。

バケーション・リゾート向け映画

夏や冬の休暇には、多くの青少年が野外活動などで一堂に会する機会が増えます。それは映画を上映するには非常にいいロケーションでもあります。主にリゾートホテル、キャンプ場、自治体などの山の家、またはその他の休暇施設などです。そこの管理者は、青少年の夜間の娯楽として映画を提供します。また、アウトドア スポーツやスキーなどのウインター スポーツの夜間講習にも利用でき、視聴者はゆったりとした気分でレッスンを受けることができます。



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