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第27回そつせい祭
過去最高の200名を超える参加者


第27回そつせい祭。過去最高の200名を超える参加者。

2009年3月12日、毎年恒例の「そつせい祭」((社)日本映画テレビ技術協会・学生部会主催)が東京国立近代美術館フィルムセンターで開催されました。

「そつせい祭」は、映画・映像製作の専門課程を持つ全国の大学・専門学校から選抜された卒業製作作品を一堂に集めて上映するイベントで、今年は12作品のエントリーがあり、過去最高となる200名を越える来場者が参加しました。

最終審査を担当していただいたのは、映画監督・風間志織氏、撮影監督・長田勇市氏、映画祭(東京フィルメックス)ディレクター・林加奈子氏の3名。

作品の上映に続いて、審査員の方々の講評と授賞式があり、その後に行われた懇親会では講師の方々は学生たちに取り囲まれ、熱い議論が夜まで続きました。

グランプリには、日本大学芸術学部『日常の悪魔』、準グランプリには、東放学園映画専門学校『Border Line』、今年から新設された技術奨励賞には日本映画学校『魚の味』の各作品がそれぞれ選ばれました。

『日常の悪魔』は主人公の女子高生がクラスメイトとの会話をきっかけに変化していく姿を描いた作品です。限られた場所で撮影された短編にもかかわらず、丁寧な映像表現で、しっかりとドラマを描いていた点が評価されました。『Border Line』は家族の絆のもろさを描いた作品で、学生が避けるような題材に果敢に挑戦した点や、ドラマを主人公の家族にまで広げた点が受賞理由となりました。『魚の味』は父と子の絆をテーマにした作品で、上映作品中、最も音がクリアで聞き取りやすかったことが評価されました。

第27回そつせい祭

総評で、林加奈子氏は、次のように話されました。

「毎年、将来ある学生たちの作品を観る機会を与えていただき感謝しています。今年の作品は、昨年に比べると、全体に少し希薄な印象がありました。

昨年は、大阪芸術大学の『chain』という作品がグランプリを受賞しましたが、その審査で、入場料金をもらって観せられる作品かどうかが議論になりました。つまり、映画は、作って終わりではないんです。お客様に観ていただいて、観ていただいた方の心に届いて初めて映画として成立します。

現場で楽しかったとか、仲間と仲良くなれたとか、すごく満足したテイクが撮れたとか、なんか音楽とかもうまくいったとか、それは自己満足でしかなくて、完成した作品が観客にどう楽しんでいただけるのか、観客の胸にどう響いて、観客にどんな影響を与えられるのか、そこまで考えて作らないといけないんです。

なぜなら、映画というのは一人で作るものじゃないし、お金もすごくかかるものなので、そのリスクをとって、人にお金を払って観に来てもらうという総合芸術なんです。皆さん、このことを絶対に忘れないでください。こうして作られる映画だから、私たちは映画を観ることを止められないし、映画は素晴らしいものであり続けるんです。

それから皆さん方、作る方たちには、ぜひ、たくさんの映画を観ていただきたい、映画を見ないと何が古いのか、何が新しいのか、何が自分にしかできないのかわからないんですね。これからも、あなたしかできないことを、あなたの言葉で表現して初めて人の心に響くんだということを肝に銘じて作品製作に励んでいただきたいと思います」

コダックは、長年「そつせい祭」に協賛し、開催をバックアップしています。

エントリー校と作品:
東京フィルムセンタースクールオブアート専門学校『恋する探偵』
東放学園映画専門学校『Border Line』
日活芸術学院『好きですか にっぽん ~多様な愛国心を訪ねて~』
東京ビジュアルアーツ『id』
東京工芸大学『夏の幻』
日本大学芸術学部『日常の悪魔』
日本映画学校『魚の味』
大阪芸術大学『父、好美の人生』
多摩美術大学『ビッグキッス』
東京ネットウエイブ『Memory Film ~メモリーフィルム~』
バンタン映画映像学院『ぬかずけ』
ビジュアルアーツ専門学校大阪『ただ、とりあえず生きてみる』

  過去の受賞歴
  グランプリ 準グランプリ 技術奨励賞
2009年(第27回) 日本大学芸術学部
『日常の悪魔』
東放学園映画専門学校
『Border Line』
日本映画学校
『魚の味』
2008年(第26回) 大阪芸術大学
『chain』
日本映画学校
『炎』
 
2007年(第25回) 日本映画学校
『保健』
日本大学芸術学部
『海と蜜柑』
 


  
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