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    テレシネ キャリブレーション(TEC) フィルム
 

TEC フィルム グレー、ブラック、ホワイトの3ステップが写し込まれた、全く新しいタイプの調整用フィルムです。 このフィルムを使うことにより、露光の評価や、ラボで使われているタイミング値(焼き付けポイント)と同様の"テレシネ トランスファー ポイント"が、テレシネハウスからシネマトグラファーに提供されます。


TECフィルムの種類

  • コダック VISION 及びEXRフィルム用TEC(35mm・16mm)
  • コダック PRIMETIMEフィルム用TEC(35mm・16mm)

シネマトグラファーのための
コダック テレシネ キャリブレーション(TEC)フィルム ガイド

はじめに

コンピュータ ベースの編集システムがますます普及し、これまでのフィルム ラッシュのかなりの部分がビデオ ラッシュに置き換えられています。 現像されたネガは、テレシネ施設に直接送られます。 ポストプロダクションでは今のところ、ビデオ ラッシュに関する正確なフィードバックをシネマトグラファーに伝えていないようです。 これは特に、撮影シーンのライティングが劇場スクリーン向けに広範囲にわたる明るさで行われた場合にいえることです。

フィルム ラッシュがなければ、シネマトグラファーの露光が満足できるのもかどうかを示すタイミング値のような現像所からの報告もなくなります。つまり、次にセットアップするときの参考となるものが存在しないということです。

これを解決するためにコダック社は、コダックTECフィルムを用意しました。カラリストはこのフィルムを使うことで、従来フィルム現像所から提供されてきたタイミング値に相当するトランスファーポイントをシネマトグラファーに示すことができます。 TECフィルムにテレシネのトーンスケールを合わせることにより、世界中のどのテレシネにも対応する標準的な露光調整が可能です。フィルムがテレシネ変換される場合、場所の違いにかかわらず数値が常に一貫していることが必要です。 カラリストとの相談内容も、「ネガが少し暗いようです」といった漠然としたコメントではなく、客観的な基準に基づいたものとなります。

TECフィルムはコダック PRIMETIME 640Tテレプロダクション フィルム用と、との他すべてのEastman EXRフィルムおよびコダック VISIONフィルム用の2種類があります。 PRIMETIMEフィルム用のTECフィルムは、フィルムの黒の部分に「P」の文字が白で示されています。 その他全てのEXRフィルムおよびVISIONフィルム用のものには、黒の部分に「V」の文字が白で示されています。 両方のフィルムとも35mmアカデミーとスーパー16mmのフォーマットを用意しました。

コダックTECフィルムの使い方

このシステムは、コダック グレーカード プラスと合わせて使うよう設計されています。 グレーカードにより、そのシーンの露光リファレンスが得られます。 カラリストが、カードのグレーの部分から、レッド、グリーン、ブルーのボルト数またはIRE値を読み取り、 この値がTECフィルムの基準に基づいて提供されているトランスファーポイント変換テーブル、 または自動読取装置*によってトランスファーポイントを算出します。 "ノーマル"なネガが25-25-25で変換されることを前提にして、現像所からのタイミング値に相当するトランスファーポイントと 露光との関連を評価することができます。

グレーカードの撮影

コダック グレーカード プラスは、TECフィルムと合わせて用いる、標準的な露光リファレンスです。 露光評価を正確に行うためにはカードを正しく撮影することが最も大切です。 カードがライティングを正確に反映していない場合には、露光評価(トランスファーポイント)も信頼できなくなります。

撮影の前に、コダック グレーカード プラスのユーザーズ ガイドを参照してください。

*AAton、Accom、Rank Cintelなどのメーカーから、テレシネにおけるフィルム濃度を読み取るための電子システムが開発されています。 これらのシステムは、コダックTECフィルムに基づいて自動的にコダック グレーカード プラスの情報を読み取り、トランスファーポイントを表示させることもできます。 各タイプ毎にコダック フィルムのデータベースが組み込まれていますので、マニュアルで調べてデータ入力する必要はありません。

カラリストのための
コダック テレシネ キャリブレーション(TEC)フィルム ガイド

はじめに

TECフィルムは、カラーネガフィルムの露光状態を評価するためのテレシネ調整基準としての機能があります。 TECフィルムは、濃度(グレー、黒、白)がきわめて正確ですので、現像所にとってのタイミング値に相当するトランスファーポイントの決定基準となります。 TECフィルムを使えば、テレシネ変換の行われる場所が世界中どこであろうと、シネマトグラファーに一貫した露光情報を提供することができます。

TECフィルムはまた、調整のための最初のセットアップツールとしても使用できます。 しかしながら、TECフィルムはより総合的なセットアップ用フィルムであるコダック テレシネ アナリシス フィルム(TAF)の代わりになるようには意図されていません。 また、どちらのフィルムも、カラリストがシネマトグラファーの意図に沿うようにシーンを仕上げていく際の特殊効果的な役割を果たすものでもありません。 TECフィルムは、ラッシュ段階においてカラリストとシネマトグラファーとの間に、詳細な検討のための基礎となる情報を提供するものです。

TECフィルムのデザイン

図 1
図 1

TECフィルムは、コダック社の厳しい管理体制のもとで均一な露光と現像が行われた短尺のネガフィルムです。 各フレームには、等しい幅の水平な濃度パッチ3本が映し込まれています(図1)。リフト、ゲイン、ガンマを各濃度パッチ毎に規定されたRGBボルト数に設定することによって、あらゆる種類のテレシネをコダック カラーネガフィルムの露光評価のための基準位置に合わせることができます。

クライアントのフィルムに映されたコダック グレー カード プラスの映像が、トランスファーポイントを決定するための露光リファレンスを提供します。 RGBボルト数またはIRE値をカードのグレー部から読み取ります。 読み取り値がTECフィルムの基準に基づいて、トランスファーポイント変換テーブルまたは自動読み取り装置によりトランスファーポイントに変換されます。 "ノーマル"なネガが25-25-25で変換されることを前提に、現像所からのタイミング値に相当するトランスファーポイントと露光との関連を評価することができます。

規定されたボルト数またはIRE値に設定すると、TECフィルムの3本の濃度パッチは、テレシネ変換に適合するフィルム特性曲線の直線部を定義します。 これら3つの値は、映画フィルムそれぞれのラチチュード(寛容度)を最大限に引き出すために慎重に選ばれたものです。 鏡面反射や深い黒はTECフィルムによって定義された反射率の範囲外になりますが、カラリストは、テレシネの広範囲にわたるコントロール性能を利用した調整が可能です。

フォーマット

TECフィルムはコダック PRIMETIME 640Tテレプロダクションフィルム用と、との他すべてのEastman EXRフィルムおよびコダック VISIONフィルム用の2種類があります。 PRIMETIMEフィルム用のTECフィルムは、フィルムの黒の部分に「P」の文字が白で示されています。 その他全てのEXRフィルムおよびVISIONフィルム用のものには、黒の部分に「V」の文字が白で示されています。 両方のフィルムとも35mmアカデミーとスーパー16mmのフォーマットを用意しました。

コダック テレシネ エクスポージャー キャリブレーション フィルムのセットアップ

  1. コダック テレシネ アナリスト フィルム(TAF)、あるいはその他の標準的なリファレンスを使ってテレシネの設定をセンターに調整します。
  2. 該当するTECフィルムをテレシネにセットします。 ホワイトリーダーがロールのトップになっていることを確認し、35mmの場合はリーダーのパンチ穴側をテレシネの方に向けてセットします。(図1参照)
  3. リフト、ゲイン、ガンマのプライマリーコントロールのみを使い、波形モニターの読み取り値が下の数字になるように調整します。 この段階では、セカンダリー カラー コレクションおよびアパーチャー コントロールはオフにしておきます。

  4.   RGBボルト数 RGB IRE
    白の部分 0.50 V 72
    グレーの部分 0.25 V 36
    黒の部分 0.03 V 4

  5. 3つの濃度パッチ部分それぞれのRGB値が等しくなるようコントロール調整します。 コントロールは相互に影響し合いますので、正確な読み取り値を得るには微調整を繰り返す必要があります。
  6. いつでもすぐに呼び出せるよう設定を保管します。
  7. TECフィルムを取り外してオリジナル容器に戻し、劣化しないように涼しく乾燥した場所に保管します。

フィルムの露光評価

  1. クライアントのフィルムをセットし、コダック グレー カード プラスを写してある最初のシーンを出します。 カード上のライティングが一定であることを確認しながらフィルムを進めます。
  2. 評価を行おうとするフィルムに適用したTECフィルムの設定をメモリから呼び出します。 コントロールをまったく変えずに、波形モニターを参照してカードのグレー部分からRGBボルト数を読み取ります。
  3. 注意 : 直接測定するような電子システムが利用できれば、より正確なRGB値が得られます。

  4. TECフィルムのトランスファーポイント変換テーブル、または自動読取装置を使って、ラッシュレポートに相当するトランスファーポイントを記録します。

ワンライトでの変換には、カラーバランス、コントラスト、ブラックレベルの僅かな調整だけでTECフィルムのセッティングがフィルム全体の基準となります。 しかし、こうした値では一部のクライアントが好むものよりコントラストが低いラッシュになる可能性があります。

TECフィルムは、露光評価、またはトランスファーポイントを提供するためのテレシネ調整の基準として特別に設計されています。

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