ライティングの設定を変更するたびに、コダック グレー カード プラスを撮影してください。
どんな場合でも、コダックグレーカード プラスがフレームの少なくとも15%の部分を占めるようにしてください。
カードの占める部分が大きければ大きいほど、カラリストが露光や調整のリファレンス値を読み取りやすくなります。
テレシネ調整とフィルム タイミングにおいて
グレーカードは・・・
- ノーマルなライティングと露光に対するテレシネ変換やプリント焼き付けの際のリファレンスとなります。
- 特殊なライティングや露光情報を保存する際のガイドとなります。
- カラーバランスと露光を改善するために必要となる補正値を示します。
- 特殊な撮影部分のテレシネ変換、またはプリント焼き付けを行う際のスターティングポイントを確立します。
標準的な露光評価のために
グレーカードは…
- コダック テレシネ キャリブレーション フィルム(TEC)と併用した場合に標準的なリファレンスを提供します。
- フィルム現像所のタイミング値に相当するトランスファー ポイントを決定します。
コダック グレー カード プラスの撮影
カードをシーンの一部に含んで撮影する場合には・・・
- 全体的なライティングをみるために、カードをメインの被写体の近くに置いてください。
- フレーム全体の少なくとも15%の面積を占めるようにしてください。
- カードのグレーを18%ニュートラルに調整すると、色と露光の正確なリファレンスとなります。
- カードがメインの被写体と同じ(強さとカラーバランスをもった)ライティングを受け、フレームの少なくとも15%の面積を占めるような位置にセットします。
必要に応じてズームを使うか、カメラポジションを移動させます。
- カード全体に光が当たるように、また、影やフレアが生じないようにカードの角度を調整します。 カードからの反射光の色温度がシーンとマッチしなければなりません。
- 入射光メーターやその他の計測方法を用いて、撮影シーンのノーマルな露光を決定します。
- カメラポジションから、グレー部分の反射光測定を行います。 必要ならば、ノーマル露光に選んだ絞りに適合した値とするために、カードの位置を調整するか補助ライトを使用します。
- 実際のリファレンスとするために、 シーンの中にカードを含めて撮影します。
- フィルムを新しいロールに変えた場合、あるいはライティングを大きく変更した場合には、上記の手順を繰り返してください。
注意 : シーン内でカードを撮影した場合、特殊なライティングや露光が反映されなくなる場合があります。
カラリストまたはタイマーは、 常にカードを18%ニュートラルにし、 この設定を最終的な調整のスターティングポイントとするよう指示されているからです。
テレシネ変換またプリント焼き付けにおいて特殊な、あるいは変化をつけたライティングを反映させるためには、常に「代替ポジション」(後述)でカードを撮影してください。
次のような場合には、「代替ポジション」でカードを撮影してください。
- シーン内にカードを置いても、正確な調整や露光のためのリファレンスが得られない場合。
- カードがメインライトを反射できず、また、フレームの少なくとも15%の面積を占めることができない場合。
例 : ライトの交差がきつい、または逆光などの場合。あるいはワイドショットかロングの野外風景で、カードがシーンの中に埋没してしまうような場合など。
- イーゼルやスタンドを使ってカードをカメラの近くに立て、カードに光が均等に当たっていることを確認します。 一般的に、カメラレンズの近くにワイドビームのライトを1
台置いておけば十分でしょう。
- 必要に応じて、光が均一に反射するようにカードの角度を傾けます。カード上のカラーバランスと露光状態がシーンとマッチしなければなりません。
例外 : カードを、特殊なライティングの調整リファレンスにしようとする場合。
(「明るさの調整-ノーマル露光」、および「特殊なライティングと露光コントロール」の項を参照してください。)
- カメラポジションからカードのグレー部分の反射光を測定します。 カードが、調整や露光評価のための有効なリファレンスとなるようなレンズ絞りを選びます。
(カードの使用方法については、以下の説明を参照してください)
- 対象となるシーンの直前に、または、ライティングを大きく変えた場合には常に、カードを数フィート(クローズアップ)撮影します。
可能であれば、実際のリファレンスとするために、カメラを引くかズームバックし、カードをシーンの一部に含めてもう一度撮影します
コダック グレー カード プラスを
テレシネ調整とフィルムタイミングのために使用する
ノーマル露光とカラーバランス
ノーマルなカラーバランスは、タングステンで3200ºK、デーライトで5600ºKです。
- 「カードをシーンの一部に含んで撮影する場合」、または「代替ポジション」でのカードの撮影に関する説明に従ってください。
- カードを、そのシーンと同じ絞りと色温度で撮影します。
カラー補正
ライティ ングがフィルムのカラーバランスにマッチしない場合には以下の手順に従ってください。
例 : 補正フィルターを使わずに、蛍光灯や色温度の低いタングステン光のもとで撮影をするような場合。
- カードは確実に、撮影されるシーンと同じ(色と強さの)ライティングを受けるようにします。 必要ならば、「代替ポジション」の項で説明されているようにして、
カードにメインシーンと同様のカラーバランスを有するライトを当てます。
- シーン内、または対象となるシーンの直前でカードを撮影します。 カードを含んだ撮影ショットのグレーがニュートラルに調整されると、その後のシーンは、よりノーマルなカラーバランスに補正されます。
注意 : 撮影シーンのバランスを補助する目的で、カメラまたはライトにカラー補正フィルターを付けて撮影する場合には、
必ず同じフィルターを使用してカードを撮影してください。
しかし、特殊効果のために、カメラまたはライトにカラーフィルターを付けて撮影する場合には、 こうしたフィルターを使った状態でカードの撮影は行わないようにしてください。
そのシーンのグレーがニュートラルとして調整されると特殊ライティングの効果が失われます。
ミックスライティング
ライティングが異なった色温度の光源で構成されている場合は、以下の手順に従ってください。
例 : デーライト、蛍光灯、タングステン光などがミックスされている場合。
- シーン内のさまざまなエリアで色温度を測定します。
- 視覚的に最も影響力の強いエリアの色温度を決定します。
- そのエリアでカー ドを撮影し、それをテレシネ変換、またはプリント焼き付けの際に必要となるカラー補正のリファレンスとします。
-または-
- シーンの平均色温度を決定します。
- 「代替ポジション」を使い、この色温度でカードにライトを当てます。 (必要ならば、目的のカラーバランスを達成するために電圧コントロール付きの別のライトを使用します。)
カードを撮影したショットがニュートラルグレーに調整されると、それ以降のシーンは、カードに当てられたライトのカラーバランスにより、暖色系か寒色系かのどちらかに補正されます。
明るさの調整 -ノーマル露光
より明るく、あるいは、より暗くといった調整を行う場合は、以下の手順に従ってください。
例 : ノーマル露光で擬似夜景の撮影を行い、それを2絞りアンダーでテレシネ変換またはプリント焼き付けを行おうとする場合。
- フルレンジのネガを得るために、シーンをノーマル露光で撮影します。
- カードをノーマルな絞りで撮影する代わりに、シーンを暗くしたい場合にはカードをオーバー露光にします。 シーンを明るくしたい場合には、カードをアンダー露光にします。
カードの露光をオーバーまたはアンダーにする度合いに応じて、そのシーンのテレシネ変換またはプリント焼き付けの際に必要となる調整用のリファ
レンスが変化します。
- 色付きのライティングを行う場合には、必ず“ホワイトライト”(フィルムタイプのカラーバランスに合った光源による)のもとでカードを撮影してください。
このカードがニュートラルグレーにタイミングされると、特殊ライティングの効果が得られます。
特殊なライティングと露光コントロール
特殊なライティングや露光をテレシネやプリントで再現したい場合は、以下の手順に従ってください。
例 : 故意にオーバーまたはアンダー露光にしたいシーン、色を付けたライティング、その他の特殊効果を再現したい場合など
- ライティ ングのセットアップが完了した状態で、目的とする効果のための露光を決定します。
例 : 着色ゼラチンを使用したT2.8のライティ ングで、1絞りアンダー露光にするためT4で撮影を行う場合。
- 「代替ポジション」を使って、フィルムのカラーバランスに合った“ホワイトライト”をカードに当てます。
- カメラポジションからカードの反射光を測定し、グレーカードがノーマルに露光される絞りで撮影します。 この場合にはT2.8です。
- アンダーまたはオーバー露光にするために選んだ絞りで、そのシーンを撮影します。 カードのグレーがニュートラルに調整され、この調整結果が以降のシーンでも続けて適用されれば、特殊なライティングや露光状態が保たれます。
注意 : 火や煙、着色ゼラチンを多用した場合など、ひとつも影響力の強い被写体やエリアがなく、色が広範囲にわたってミックスされているようなライティングを
行う場合には、その特殊なライティングを保つためにカードを「代替ポジション」から(フィルムのカラーバランスに合った)“ホワイトライト”のもとで撮影してく
ださい。可能ならば、実際のリファレンスとするために、カードとともにその対象シーンのー部を含めて撮影してください。
コダック グレー カード プラスを露光評価のために使用する
ダック テレシネ エクスポージャー(TEC)フィルムを用いて、トランスファー ポイントを決定します。
- カードをシーンの一部、あるいは「代替ポジション」から撮影します。
露光評価のためには、カードと対象となるシーンを同じ露光で撮影する必要があります。
一般的に、テレシネ調整あるいはプリント焼き付けのためにもこのようにしてカードを撮影します。
例外 : 「より明るく、 あるいは、より暗くといった調整」のため、あるいは「特殊なライティングと露光コントロール」のためのガイドとしては、普通、カードとシーンは異なった露光で撮影されます。
この場合、グレーカードは、露光評価のための正確なリファレンスとしての機能を果たさなくなります。
- 調整向けと露光評価向けのために異なった露光が必要とされる場合には、カードを2回撮影し、それぞれのリファレンスを確認します。
カラリストがカードから、レッド、グリーン、ブルーの値を読み取り、これらの値をTECフィルム上の標準的なリファレンスと比較します。
露光は、フィルム現像の場合のタイミング値に類似したトランスファー ポイントとの関連で評価されます。
フィルターとコダック グレー カード プラスの使用
- カラー補正のためにカメラまたは光源にフィルター(例えば、レンズにコダック ラッテン85フィルターを付けたり、
または窓に着色ゼラチンを付けるなど)を使っている場合には、そのフィルターを付けたままカードを撮影します。
- 特殊な効果を生む目的で、光源にフィルターを使っている場合には、その効果を出すために(フィルムのカラーバラン
スに合った)“ホワイトライト”でカードを撮影します。
- カメラにフィルターを付けている場合には、 フィルター ファクター(FF)を考慮に入れ、アンダー露光にならないようにします。
フィルター ファクターが分からない場合は、
次のようにすれば簡単に求められます。
- カードを入射光メーターで測定します。
- メーターの位置を動かさずに、 フィルターを受光部のすぐ前に持っていき測定します。
- これら2つの測定値を比較します。Tストップの違いがフィルター ファクター(FF)を示します。
つまり、1ストップ=FF2、 2ストップ=FF4、3ストップ=FF8などとなります。
- フィルムのノーマルな露光指数(EI)をフィルター ファクターで割ると、レンズにそのフィルターを付けた場合の有効なEIが得られます。
例 : ノーマルEI 100 の時、 FF2 (1ストップ) =EI 50
適正な露光の決定に関する自分自身の経験と好みに基づいて、このような手順を変えることも可能です。
その場合に最も大切なことは、カラリストやタイマーが一律のリファレンスを使えるように一貫性を維持することです。
そうすれば、カラリストやタイマーにとっては、望まれた映像を実現するために行うテレシネ調整や焼き付けライトの選択が容易になります。
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