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    プリントフィルム
 

コダック 白黒プリント フィルム 2302 / 3302

テクニカルデータ
 


ベース

2302 / 3302フィルムは、エスターベースのコートフィルムで、独自に開発された静電気防止層、スクラッチ防止のバッキング層、耐現像潤滑剤の背面加工を特徴としています。



暗室での取り扱い

15W電球にコダック セーフライト フィルターOC(明るいアンバー)を付け、フィルムから1.2m(4フィート)以上離して使用してしてください。



現像

他の白黒フィルムと同様に、2302 / 3302フィルムはコダック D-97 デベロッパーで現像することができます。現像手順は同じです。現像感光度は、5302フィルムと同じですが、2302 / 3302フィルムの持つ低いガンマ曲線の特性により、現像TODを調整する必要があります。注意:製品のラベルに表示されている使用上の注意事項と製品安全データシートの記載内容を遵守してください。

現像手順 温度 時間 補充率: 35mmフィルム ml/30.5m
(ml/100フィート)
コダック D-97
デベロッパー
21℃ (70゜F) -注2 650 (D-97R)
停止リンス注3 21℃ (70゜F) 50秒 12,000
コダック 定着液 F-5注1 21℃ (70゜F) 6分 600
水洗(カウンターカレント) 21℃ (70゜F) 10分 12,000
乾燥 35℃ (95゜F) -注4  

注1 現像液および定着液での攪拌は、フィルム面に再循環液があたるように調節された液浸式のスプレイジェットを通して行なうようにしてください。
注2 推奨するガンマ値2.4から2.6(ステータスA)の範囲内で現像してください。ガンマ調整値は、濃度D-min +0.95からlog E+0.50までで算出します。
注3 水洗タンクから定着へ持ち込まれる水洗液のpHは約6です。
注4 乾燥に影響する要因:空気の温度と相対湿度(RH)、吹き出し量および頻度、吹き出し口の分布形態、最終水切り等々。

2302 / 3302フィルムは、水負荷性が高めのフィルムです。プロセッサーのドライヤー性能に違いがあるため、最初にフィルムを現像するときにドライヤーとフィルムの状態を監視するようにしてください。必要に応じて、ドライヤーを調整します。

従来のコンベクションタイプ(対流式)の乾燥キャビネットの場合は、35℃・40~50%RHの空気で15~20分の乾燥が必要ですが、インピンジメント・タイプの乾燥キャビネットを使用しますと、より高い温度と低いRHにより、乾燥時間が著しく短縮されます。どちらのタイプの乾燥方法においても、フィルムは乾燥行程の約1/2~2/3位でべとつかなくなるよう乾燥して下さい。乾燥後室温での冷却に際しては、フィルムを約50%RHの室内空気に馴染ませるようにして下さい。

映写室の相対湿度を50から60%に維持してください。

D-97 デベロッパーを使った最終水洗の段階で、Staticide 3000G* を(タンクと補充容器に)添加します。詳しい情報については、最寄りのコダック製品取扱店までお問い合わせください。

* Staticide 3000G は、ACL Staticide 社 (1960 East Devon Avenue, Elk Grove Village, Illinois 60007, USA (Tel: 847-981-9212, Fax: 847-981-9278))の製品です。ケミカル製品の取扱店でお買い求めください。



フィルムの保存

未露光のフィルムは、13℃ (55゜F)以下の温度で保存してください。6ヶ月以上にわたって未露光のフィルムを保存する場合、-18℃ (0゜F)で保存してください。保管場所から取り出したフィルムは、直ちに現像するようにします。現像処理済みフィルムは、ANSI/PIMA IT9.11-1998 または SMPTE RP131-2000 で推奨されている方法で保存して下さい。



センシトメトリー

2302 / 3302フィルムは、イーストマン ファイングレイン リリース ポジティブ フィルム 5302や以前の白黒プリント フィルムと、感光度が異なります。光の散乱反射を削減するアンチハレーション層を効果的に施すことで、ガンマ値がやや低めに抑えられています。そのため、希望する仕上がりに合わせて、プリンターと現像処理の時間(TOD)を調整する必要があります。このフィルムに採用されているアンチハレーション層は、乳剤層の下に加工処理されており、現像中に脱色し除去される固体粒子染料(実用新案特許)から生成されています。この染料は、ハレーション(入射した光がフィルムのサポート面に反射し、その反射光でフィルムが露光される現象)の防止に極めて有効で、ホワイトのタイトルや自動車のヘッドライトがある夜間シーンなどの非常に高コントラストなシーンの撮影で発生しがちなフリンジを最小限に抑える効果があります。このフィルムは、タイトルやクレジットのよりクリーンな描写に加え、映像のシャープネスも改良されています。



プリント条件

ビーム トリム
セッティング
テープ
セッティング
17 21
17 21
17 21

ベル アンド ハウエル モデルCのような連続式加色プリンターを以下のような条件のもとで使用することにより、標準濃度のネガティブから満足のゆくプリントが得られます。
ランプ→1200W 電圧→85V プリンター速度→180フィート/分 メイン 35mmフィルム用の照射ビームおよびニュートラル濃度(ND)1.0フィルターを使用
2302 / 3302フィルムは、これまでの白黒プリントフィルムよりも、ガンマ値がやや低めに抑えられているため、希望する仕上がりに合わせてプリンターの設定を調整する必要があります。次の表は、代表的なプリンター設定の調整値を示しています。



映写

2302 / 3302フィルムは、映写時に極めて優れた性能を持っています。耐湿性に優れた静電気防止層により、巻き戻しやプラッター上でのメイクアップ作業など、高速搬送時においても、フィルムの静電荷いわゆる“帯電”や静電放電を著しく削減します。この静電気防止層はまた、現像したフィルムを映写するときに、静電気による汚れの付着を防止する働きもあります。その結果として、長いプリントフィルムであっても、黒い汚れやシンチマークの形成を低減します。

さらに、乳剤面の上部層とバッキングの両層(SOC)に、現像後も残るルブリカント(潤滑剤)層を有し、耐搬送性の向上と耐磨耗性の改良が施されています。

なお、特に長時間のフィルム搬送や特殊用途のアプリケーションにおいても、フィルム寿命やパフォーマンスを最大限に維持するには、さらにポストプロセス潤滑剤を使用することをお勧めします。詳しい情報については、SMPTE 推奨基準 RP151”Lubrication of 35mm Motion Picture Film”を参照してください。

室温20から25℃ (68-77゜F) 、相対湿度(50-60%)を一定に保つようにします。性能を最大限に引き出すために、現像済みプリントは常に乳剤面を内側にして巻いて下さい。



サウンドトラックの焼き付け

アナログ イーストマン EXR サウンド レコーディング フィルム 2378、コダック パンクロマチック サウンド レコーディング フィルム 2374、コダック サウンド レコーディング フィルム 2376のネガティブ上に記録されているサウンドから、可変面積型ポジティブ銀塩サウンドトラックを2302 / 3302フィルムにプリントすることができます。可変面積型サウンドトラックの最適なプリント濃度は、1.0から1.8までの範囲です(ステータスAで測定)。この範囲内でプリント濃度を選択することにより、S/N比と周波数特性との優れたバランスが保たれます。。クロスモジュレーション テストにより最適なサウンドトラック ネガティブの濃度を決定して下さい。すべての白黒プリントフィルムでも同様に、最適な濃度は赤外線IRリーダーを使って測定します。

デジタル システムのベンダーごとに、最適な性能を得るための推奨露光条件と調整方法がそれぞれ設定されています。プリント濃度は、Dolby Digitalの場合1.0と1.7、SONY SDDSの場合0.5と2.0で立ち下がるように設定してください。

SDDSで作成したリリースフィルムには、オーダーのエッジプリント(コード)番号を指定します。このエッジプリントは、サウンド パフォーマンスに悪影響を及ぼすことがあります。



イメージ構造

下記のモジュレーション・トランスファーカーブと拡散RMS粒状度は、白黒プリント フィルム 2302 / 3302をタングステン光で露光し、コダック D-97 現像液と推奨ガンマ値を使って70゜F (21℃)で現像処理したサンプルから得られたものです。



拡散RMS粒状度

Curve



モジュレーション・トランスファー曲線

注: これらの写真的MTF(モジュレーション・トランスファー)値は、ANSI規格(PH2.39-1977-R-1992)に示されている方法と同様の方法で測定されています。画像面 で、公称35%の空中像モジュレーションがあり、空間周波数を変化させたサイン波状のテストパターンに特殊な照明を当て、フィルムに露光し、現像したものです。大抵の場合、これらの写 真的MTF値は、現像隣接効果の影響を受け、個々の写真材料の乳剤層についての理論上の光学的MTF曲線とは等しくなりません。

Curve



特性曲線

Curve



分光感度曲線

Curve


CurveNet Fog D-97 HQ ベース

CurveNet Fog D-97 AA ベース

Curveガンマ値

曲線データ(プリント用)



スプライシング

このフィルムにはテープ スプライスを使用して下さい。エスターベースは溶剤を浸透させないため、セメント スプライスはできません。テープ スプライサーのナイフは常に鋭利な状態に維持し、スプライス台がきちんと調整されていることを確認して下さい。ナイフでフィルムをカットする際に、左側へわずかにプレッシャーをかけることにより切断面をきれいに仕上げることができます。フィルムのつなぎ目が持ちあがったり、スクラッチが発生するのを防ぐために、フィルムの両面をテーピングすることをお奨めします。超音波式スプライサー(メトリック スプライサー*)を使用することも可能です。現像処理前のプリントストックのフィルムロールをスプライスする場合、クリアな粘着テープを使ってフィルムをスプライスすることができます。5302フィルムと2302 / 3302フィルムはともに、高品位スプライシングテープを使った現在普及しているスプライシング方法でスプライスすることができます。

* FPC社(6677 Santa Monica Boulevard, Hollywood, California 90038, U.S.A、電話番号: 323-468-5774)から販売


注意: ここに記されているデータは、製品のコーティング処理に関する代表例を示すものであり、コダック社の標準を示すものではありません。これらの値は、保存、露光、現像などの条件により変動する可能性があります。また、コダック社では製品の特性を前もってお知らせせずに改良したり変更することがありますので、ご了承下さい。

©Eastman Kodak Company 1999

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