ベース
コダック社が独自に開発した静電防止層、
スクラッチ防止層、現像後も残るルブリカ
ント(潤滑剤)層を有したエスターベース。
暗室での取り扱い
現像処理を行う前に、セーフライトのテス
トを行って下さい。微弱なタングステン光
の場合はコダック セーフライト フィルタ
ー No.8 を使用し、ナトリウムランプの場
合は適切なフィルターを選択して下さい。
ナトリウム・ランプが、フィルムに対する
影響が最も少ないと思われます。
プロセス
ECP-2D
保存方法
未使用フィルムは、13℃(55℉)以下で保管して下さい。未使用フィルムを6 ヶ月以
上保管する場合は、 -18℃(0℉)以下で保
存するようにします。露光後は直ちに現像
を行うようにして下さい。
カラーバランス
このフィルムは、カラーマスクされたカラ ーネガ、カラーデュープネガ、カラーインターネガから加色法または減色法での焼き 付けが
可能です。
ラボラトリー・エイム・デンシティー
ステータスA:
レッド |
グリーン |
ブルー |
1.09 |
1.06 |
1.03 |
映像の焼き付け
KODAK VISION プレミア カラープリント
フィルム 2393 の焼き付けは、イーストマ
ン EXR カラープリント フィルム 2386 と同
じタイミング ライトで行えば、映写に最
適なプリントを得ることができます。
サウンド トラックの焼き付け
色素と銀で形成されるアナログ可変面積型のポジティブ サウンドトラックは、通常、濃い黄色のコダック ラッテン2 オプチカル フィルター No.12を使用して青の成分を吸収することにより、サウンドトラックの露光を感光乳剤の上部2層に限定させます。
色素と(アプリケートされた)銀で形成されるアナログ可変面積型のポジティブ サウンドトラックの場合、赤外線濃度計の数値(ピーク時で800 nm)に示される最適IR 濃度1.1~1.8 を達成できるようにプリンターの露光量を調節して下さい。この濃度域
で優れた周波数特性とS/N比が得られます。クロスモジュレーション テストを行って最適なサウンドトラック ネガティブの濃度を決定して下さい。同じサウンドトラック ネガティブの場合、2393 のプリント濃度は 2383 よりも約0.1 高くなることに注意して下さい。
このフィルムはまた、イーストマン EXR サウンド コーディング フィルム 2378/3378 およびコダック パンク ロマチック サウンド レコーディング
フィルム 2374 のネガティブ サウンドトラックから焼き付けられた銀とマゼンタ色素のみで形成される可変面積型のポジティブ サウンドトラックにも適しています。ライトビームにコダック ラッテン2 オプチカル フィルター No.12
とCC110Cから 構成されるフィルターパック、あるいは緑のダイクロイック フィルター(500 ~600nm)で構成されるフィルターパックを使用して、感光乳剤の最上層だけが露光されるようにして下さい。焼き付けに最適な可変
面積型サウンドトラック濃度は0.8 ~1.1(800 nm における数値)で、このプリント濃度域でS/N 比と周波数特性との優れたバランスが保たれます。クロスモジュレーション テストにより最適なサウンドトラック
ネガティブの濃度を決定して下さい。銀とマゼンタ色素で形成されたサウンドトラックは、赤外線リーダーと赤色LEDリーダーで読み取ることができ、クロスモジュレーションの歪みはどちらもほぼ同じです。
相反則特性
1/3000~1/10秒の露光時間が適しています。
フェードやディゾルブで自然なカラーバラ
ンスを得るためのフィルター調節は必要あ
りません。
識別表示
現像後に“2393(ストリップ番号) KODAK
(日付)”の文字がフィルムエッジに現れま
す。
フィルムからビデオへのトランスファー
このフィルムは、劇場スクリーンに映写さ
れることを主目的とした映写コントラスト
を持つカラープリント フィルムです。フィ
ルムからビデオへのトランスファーには、
オリジナル ネガ、マスターポジ、デュープ
ネガなどのプリント前の素材を使用するこ
とをお奨めします。
映写
KODAK VISION プレミア カラープリント
フィルム 2393 は映写において優れた特性を
発揮します。湿度による影響を半永久的に
受けない静電気防止効果により、巻き戻し
やプラッターでの高速作業時に発生する帯
電やショック、放電などの発生を大幅に減
少しました。また、映写の際に発生する静
電気が原因となる塵や埃の付着が低減され
ていますので、ブラックダートの蓄積およ
び巻きムラが起こりにくくなり、結果的に
プリントの映写寿命が長くなります。
このフィルムはさらに、ホットスポットの
原因となる乳剤の抜けや色素の転移に関す
るトラブルを含め、映写中の過度なエネル
ギー放射によるダメージにも優れた耐性が
あります。1600 ワット以上の電球を使用し
たランプハウスには効果的な赤外線フィル
ターの使用を推奨します。ランプハウスを
光学的に整合し、焦点を合わせることによ
り、映写機のアパーチャー部全域が均一
な照射になるようにして下さい。効果的な
紫外線フィルター(400nm でカットオフす
るもの)を使用することにより、長期間の
映写におけるプリントの色褪せを最小限に
抑えることができます。
映写中は温度(20℃〜25℃)や湿度(50%
〜60%)を一定に保つようにして下さい。
性能を最大限に引き出すために、現像済み
プリントは常に乳剤面を内側にして巻いて
下さい。
スプライシング
このフィルムにはテープ スプライスを使
用して下さい。エスターベースは溶剤を浸
透させないため、セメント スプライスは
できません。テープ スプライサーのナイ
フは常に鋭利な状態に維持し、スプライス
台がきちんと調整されていることを確認し
て下さい。ナイフでフィルムをカットする
際に、左側へわずかにプレッシャーをかけ
ることにより切断面をきれいに仕上げるこ
とができます。フィルムのつなぎ目が持ち
あがったり、スクラッチが発生するのを防
ぐために、フィルムの両面をテーピングす
ることをお奨めします。超音波式スプライ
サーを使用することも可能です。
トリアセテートとエスターのフィルムをつ
なぐ場合はテープ スプライスを使用しま
す。しかしながら、エスターベースのプリ
ント フィルムは、トリアセテートベース
のフィルムよりも約20 マイクロメーター薄
いため、大型スクリーンに映写する場合に
わずかな焦点差異が生じることがありま
す。これを防ぐためには、すべて同じタイ
プのフィルムを使用するようにして下さ
い。
モジュレーション・トランスファー曲線
このグラフがシャープネスの測定値を表しています。横軸が空間周波数(1mm あたりのサイン波の本数)、縦軸がフィルムのシャープネスに対応します。そこで曲線が水平に長く伸びていれば、より多くのサイン波の本数を高いシャープネスで識別できるということになります。つまりよりシャープなフィルムを意味します。

特性曲線
ここの曲線は赤、緑、青の光に対するフィルムの反応の仕方を表しています。この特性曲線から、露光量の変化に対応するフィルムの濃度変化量が把握できます。

分光感度曲線
これらの曲線はフィルムの分光感度を表しています。オプチカルプリンターやフィルムレコーダーの調整に、またブルーあるいはグリーンマット合成を最良の結果にする目的などにお役立て下さい。

拡散RMS粒状度曲線
ある濃度におけるRMS 粒状度の値を見るには、グラフ左側の縦軸でその濃度を捜し右横へ水平に特性曲線まで当たり、その位置から垂直に上下して粒状度曲線との交点を得ます。この点から水平に右側の粒状度シグマD の値を見ます。その値を1,000 倍したものがRMS 粒状度となります。
 拡大(PDF:59KB)
製品ラインナップ
コダック VISION カラープリントフィルム 2393/3393 |
フォーマット |
フィート(m) |
パーフォレーション/ピッチ |
35 mm VPP 666 |
2000 (610) |
KS-1870 |
35 mm VPP 779 |
4000 (1220) |
KS-1870 |
35 mm VPP 789 |
6000 (1829) |
KS-1870 |
70 mm VPP 542 |
2500 (762) |
KS-1870 |
フィルム・ロールの長さについての詳細は、弊社発行の"映画用フィルム/映画関連製品 価格表"をご覧いただくか、弊社まで直接お問い合わせ下さい。
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