イーストマン ダイレクト MP フィルム 5360 (35mm)は、白黒ネガティブ、白黒ポジティブあるいはカラー プリント フィルムから、白黒ダイレクト リバーサルデュプリケーションを作成する場合に使用することができます。主にワークプリント作成や音合わせ用プリントの編集時に使用します。このような場合のデュープは、必ずしも上映用プリントと同等の品質は必要ありません。この低感度のオルソクロマチック リバーサル フィルムは、非常に高い解像度を持ち、またコントラストを調整できることが特徴です。リバーサル フィルムであるにも関わらず、リバーサル フィルム用の現像処理ではなく、従来の白黒フィルム用の現像処理に対応しています。得られた画像は、オリジナルフィルムと同一の階調を持ち、すなわち、ネガティブからはネガティブ、ポジティブからはポジティブが得られます。
ベース
透明なアセテートの安全ベース
暗室での取り扱い
15ワット電球にコダック セーフライト フィルター No.2(ダークレッド)或いは コダック セーフライト フィルター No.1(レッド)を組み合わせたセーフライトを、フィルムから1.2m以上離して使用して下さい。
フィルムの保存
未使用フィルムは、13℃ (55゜F)以下の温度で保存してください。長期保存の場合には、-18℃ (0゜F)以下の温度で保存してください。露光済フィルムは、すみやかに現像して下さい。現像処理済みフィルムの保存については、中期の保存(10年前後の保存)の場合、温度25℃ (77゜F)以下、相対湿度20から50%で保存し、長期保存の場合(恒久的な保存)、温度21℃ (70゜F)以下、相対湿度20から30%で保存してください。
現像処理
次に示す現像処理は、コダック出版物 No. H-24.15“Manual for Processing EASTMAN Motion Picture Films, Module 15”で示す公式で算出した溶液量で、従来型の連続式現像機を使って現像する場合を想定しています。現像時間は、使用する現像機の仕様により調整が必要になります。
| 処理ステップ |
温度
℃ (゜F) |
時間
(分:秒) |
補充率
(ml / 100フィート) |
|
|
|
35mm |
16mm |
| コダック現像液 D-97* |
21℃± 0.3
(70゜F± 0.5) |
† |
650
(D-97RS) |
325
(D-97RS) |
| 停止リンス‡ |
21℃± 1
(70゜F± 2) |
50秒 |
12000 |
6000 |
| コダック定着液 F-5* |
21℃± 1
(70゜F± 2) |
4分 |
600 |
300 |
水洗
(カウンター カレント) |
21℃± 1
(70゜F± 2) |
10分 |
12000 |
6000 |
| 乾燥 |
35℃
(95゜F) |
§ |
§ |
§ |
*現像液および定着液中での攪拌は、フィルム面に再循環液があたるように調節した液浸式のスプレイ ジェットを通して行うようにして下さい。
† ガンマを調整することを推奨します。
‡ 水洗タンクから定着へ持ち込まれる水洗水のpHは約6です。
§乾燥に影響する要因:空気の温度と相対湿度(RH)、吹き出し量および頻度、吹き出し口の分布形態、最終水切り等々。従来のコンベクションタイプ(対流式)の乾燥キャビネットの場合は、35℃・40~50%RHの空気で15~20分の乾燥が必要ですが、インピンジメント・タイプの乾燥キャビネットを使用しますと、より高い温度と低いRHにより、乾燥時間が著しく短縮されます。どちらのタイプの乾燥方法においても、フィルムは乾燥行程の約1/2~2/3位でべとつかなくなるよう乾燥して下さい。乾燥後室温での冷却に際しては、フィルムを約50%RHの室内空気に馴染ませるようにして下さい。
ガンマ推奨値
| デュプリケーションプロセス |
ガンマ |
| コンタクト |
| 白黒ネガティブフィルム |
0.9 to 1.1 |
| 白黒/カラープリントフィルム |
1.0 to 1.2 |
| オプチカル |
| 白黒ネガティブフィルム |
0.8 to 1.0 |
識別表示
現像後に製造コードナンバー、乳剤/ロール識別ナンバー、イーストマン キーコードナンバーがフィルムエッジに現れます。
イメージ構造
モジュレーション・トランスファー曲線
特性曲線
分光感度曲線
曲線データ(プリント用)
拡散RMS粒状度 *1 5以下
| 解像力*2 |
TOC 1.6:1 |
320 線/mm |
| TOC 1000:1 |
1000 線/mm |
*1 視覚拡散濃度1.0で測定。48マイクロメーターのアパーチャーを使用。
*2 ISO6328-1982の解像力テスト方法に準拠したもの。
プリント条件
ベル アンド ハウエル モデルCのような連続式加色プリンターを以下のような条件のもとで使用することにより、白黒ネガティブやプリント、またはカラープリントから満足のゆく白黒デュプリケーションを作成することができます。は、ランプ→95VDC 1000Wとすりガラス ディフューザーを使用、プリンター速度→180フィート/分(35mmフィルムの場合)
カラープリントからデュプリケーションを作成するには、トリムセッティング値(赤、緑、青)を24に、ベーンセッティング値(赤、緑、青)を36にします。白黒ネガティブあるいは白黒プリントのデュプリケーションを作成する場合、すべてのトリムセッティング値を24に、ベーンセッティング値をすべて33にします。
アクメ オプチカル プリンターのような減色式プリンターをを以下のような条件のもとで使用することにより、白黒ネガティブのデュプリケーションを作成することができます。ランプ→86VDC 750Wとすりガラス ディフューザーを使用、プリンター速度→20フィート/分(35mmフィルムの場合)、シャッターの開角度→170°、絞り値→f/5.6コダック熱線吸収ガラス No. 2043およびコダック ラッテン ニュートラル デンシティ フィルター No. 96を主光路中に挿入する必要があります。
©Eastman Kodak Company 1999 |