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In Camera — January 2005
 Feature Films
Ellektra
ルドルフ・メスタフ監督(左)とダニー・エルソン撮影監督。
『Ellektra』 セットで。
 

著名なフラマン人監督ルドルフ・メスタフ(ベルギー)は、ガイ・リッチーがプロデュースしたチャンネル4のテレビシリーズ 『Lock, Stock』 をはじめとするテレビ映画、短編映画、ドキュメンタリーのほか、CMも数多く手がけてきた。ブリュッセルを舞台にいくつかの挿話で構成されるフランス語のブラックコメディ 『Ellektra』 (エレクトラ)は、初めての長編映画である。物語と脚本をダニエル・ランバーツと共同執筆したあと、2年の歳月をかけてこの映画の企画、プロデュース、監督を手がけた。

ベルギー、オランダ、ドイツの合作映画『Ellektra』 は数名の人たちの奇想天外な物語から成り立っている。彼らは互いに共通するものはほとんどないが、ある悲劇的な事故に巻き込まれ、人生で最も貴重なものを失う。一人ひとりがエレクトラと呼ばれる見知らぬ女の子から、謎めいた慰めの言葉を受け取る。彼女は彼らを引き合わせ、慰めと希望を与えるのだ。キャストにヘルト・ポルタール、マチアス・ショーナルト、ジュリアン・ショーナルト、そしてこの作品がスクリーンデビューとなる歌手のアクセル・レッドを迎え、撮影は52日間にわたってブリュッセル、ヘント、プエルトリコの80を超えるロケ地で行われた。

Ellektra
 『Ellektra』 の 1シーン。
カラーミックス

メスタフは 『Ellektra』 の撮影監督に、長年組んできたダニー・エルセン(『The Alzheimer Case』、『Blood Marriage』)を選んだ。「作品中の登場人物一人ひとりに、特定の対比、アングル、視点だけでなく、異なる色を当てはめることにしたんだ。主人公はすごく暗いから冷たいブルー、精神異常のやつにはグリーン、ヒステリックな女優は茶と黄色、有名になりたがっているストリッパーにはオレンジと赤。映画のオープニングとエンディングにも、いろんな色をミックスさせた。

ストーリーにぴったりで映像スタイルに“今風の”ルックを出す撮影アプローチをしたのはとてもよかった」と語るエルセンは、いつも色と雰囲気で遊ぶのが好きだと認めている。「でも長期間の撮影と膨大な数のロケ地、それに150万ドルという低予算――つまりみんな狂ったように働かなくちゃならないってわけさ」

ツァイス レンズを付けた3パーフォのアトーン35mmに、エルセンはコダック VISION2 500T 5218を選んだ。「このフィルムを減感したときのルックはすばらしいね。4分間のハンドヘルドの撮影ではとても役に立った。絞りはだいたいf2.8からf4だったんだけど、5218のおかげでいろんな色方向にグレーディングができて、各色の微妙な違いを操作することができた」。デジタルのポストプロダクション作業に、エルセンはベルリンのクープメディアを選んだ。 『The Alzheimer Case』 で好ましい経験をしたからだ。

「ダニーとの仕事ではいつも抜群の経験をさせてもらっているよ」とメスタフは言う。「短編(『Robokip』 )からドキュメンタリー( 『John Cassavetes』)まで12作品を一緒にやってきたし、いろんなCMも撮ってきた。ダニーはセットに驚くようなエネルギーを持ちこんでくれる。しばしの間塹壕で生活しているような気分にさえなるよ」

『Ellektra』 はブリュッセルのコスモキノ、アイスウォーター・フィルム、シュミットカッツ・フィルムコレクティブの共同制作で、ヴラームス・オーディオヴィジュアル・フォンド、オランダ・フォンド・ヴール・ド・フィルム、ミッテルデュッチ・メヂエンフォルデルング、ユーリメージの協力を受け、VRTとキャナル・プラス・フランダースも参加している。スポンサーはアップル、ド・モルガン、ソニー・エリクソン、モトローラ、ヴーヴ・クリコ、ドレテラン。ベルギーではキネポリス・フィルムが配給している。全世界への配給はイタリアのイントラムービーが手がけている。


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