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コダック デジタルシネマ

デジタルシネマを語る

リチャード・シェプレコヴィッツ氏
サンティコス シアター
ビジネスデベロプメント担当ディレクター



  リチャード・シェプレコヴィッツ氏
リチャード・
シェプレコヴィッツ氏
デジタルシネマ---“テキサス・スタイル”

テキサス州サンアントニオを拠点とするサンティコス シアターチェーンは、アメリカ有数の映画館であるパラディウム19、マヤ パレス14、およびヒューストンに新しく建設されたシルベラード19などで、2008年2月下旬からコダック デジタルシネマ システムによる映画本編の上映を開始しました。システムの設置の間に、サンティコス シアターのビジネスデベロプメント担当ディレクターであるリチャード・シェプレコヴィッツ氏に同チェーンの経営理念や将来の計画について、お話を伺いました。
 

サンティコス ブランドの持つ意味

必要最低限の施設に座席を並べただけの建物ではなく、最高の顧客サービスと豪奢な劇場作りばかりを考えているような人、それが、オーナーであるサンティコス氏です。彼は長年テキサスに住んでいますが、常にテキサスの街は好意的に接してくれているのです。彼は、パラディウムやシルベラードのような、すべてにおいて最高のものを惜しみなく投入した劇場を作ることで地域の恩義に報いようとしているのです。サンティコスシアターに足を運んでくれる人たちは彼にとってはある意味、家族のようなものですから、是非その人たちに思い出に残る体験をしてもらいたいと考えているのです。
 

デジタル本編を体験して

デジタルシステムはちょうど2台導入したところで、3Dの上映に利用しており、そのパフォーマンスには非常に満足しています。お客様は明らかに、同じ映画でも従来の2Dのフィルム上映より3Dデジタル上映の方を好んでいます。さらに、当社にはIMAXの劇場があり、これが何より人気です。ビル4階立ての高さに匹敵するサイズの映像体験は他にはありません。お客様にとって、IMAX映画は他のどんな手法にも勝っているのです。
 

デジタルシステム採用のプレッシャー

私たちは常に他には無い映画体験をお客様に提供することを目指しており、最高の技術を備えることもその手段のひとつです。サンティコスは、スクリーンに素晴らしい映像を投影する以上の映画体験をお客様に提供しています。もちろん、映像の素晴らしさは重要な要素であり、デジタル技術ならその要素を満たすことが可能なのです。つまり、デジタルシネマ導入に関するプレッシャーの多くは、お客様の映画体験をより良くすることで革新し続けようと私たちが自分自身にプレッシャーをかけることから発しています。
 

デジタルシステムの障害と課題

私たちが直面している大きな不確定要素の一つは、デジタルシネマ機器の寿命はどのくらいかということです。ここサンアントニオのミッション ドライブイン シアターはテキサス州で最も古いドライブインのひとつですが、そこではフィルムプロジェクターを60年も使用しています。それにひきかえ、私のノートパソコンは4年おきに買い換えが必要です。わずか2~3年先でさえデジタルシネマ機器がどうなるのかは不確かです。ですから、当社が信頼できるパートナー、すなわち不確定な要素から当社を保護してくれる技術の深さ、そして当社が将来に向けて、大きな志を遂げる手助けとなるビジョンを兼ね備えたパートナーと手を結ぶことが重要なのです。それがコダックを選んだ理由です。
 

デジタルがどのようにビジネスを変えるか

本編上映とってのデジタルシネマの意味とは、興行期間中、一貫した素晴らしい上映品質が維持されるということでしょう。フィルム上映では難しかったことです。その上、より多様なコンテンツの上映も可能です。当社はスクリーンビジョン社が提供するオペラや、“ハンナ・モンタナ”の3Dコンサートも上映しています。これらは当社にとって動員が伸びない時の新たな収入源である一方、お客様にとっては新しい形のエンタテインメントに触れるチャンスでもあります。デジタルシネマは収益を生み、人を引きつけます。これはフィルム上映ではできなかったことです。
 

デジタルシステムの評価

何よりもまず当社が求めるのは、サービスに裏付けられた信頼性です。デジタルシネマは当社にとって新しい技術ですが、だからといって上映に支障が出ることは許されません。私たちから見ると、ほとんどのデジタルシネマ システムはどれも同じです。どのシステムもDCI仕様に準拠しており、それなりの微妙な違いがありますが、基本的な部分は同じです。製品間の差別化要因となるのは、私たちにとってはサービスなのです。そして、新しいデジタルシネマ システムを導入するにあたってコダック社をパートナーに選んだのは、そのサービスの質の高さ、1年先、5年先まで視野に入れた機器の扱いと管理に対する真摯な姿勢が理由です。
 

デジタルシステム設置に備えて

サンアントニオの9スクリーンについて言えば、デジタルシステムでは、アナログ回線とブロードバンドの追加が必要ということだけがフィルム映写装置の設置との唯一の違いです。電気設備や排気システムは基本的にかわりません。ただそれは、この映画館の設計時に私たちがデジタル化を念頭においてすべてをデザインしておいたからです。もし、既存の映画館にデジタルシステムを導入したとしたら、改装するのに、より大掛かりな作業が必要だったでしょう。
 

設置作業を進める中でコダックと連携して

コダックは現在のところヒューストンに新しく建設されたシルベラード19の全スクリーン、およびサンアントニオにあるパラディウム・シアターの9スクリーンにデジタルシネマ システムを設置しています。しかし、私が本当に感動したのは、まだ計画段階だった頃、コダックが当社と電話会議を何度もセットアップし、劇場にも足を運び、まだ確たる返事をしていないにもかかわらずデジタル化に備える手助けをしてくれたことです。彼らには何の確約もなかったのに、当社のデジタル化が確実に正しく行われるように考えてくれたのです。それはまさに、当社がお客様に対して提供したいと考えているのと同じレベルのサービスでした。コダックと手を結んだのは、それが大きな要因です。
 

シネマ エンタテインメントの技術と未来

デジタルシネマの絶え間ない進歩から多様なシステムへの接続性まで、映画興行において、技術は今後もさらに重要になります。当社は、デジタルシステムにオンラインでつながる劇場数を増加させ、予告編や本編、プリショーやロビーで流すコンテンツを、本社オフィスで一括管理することを考えています。サンティコスでは、売店メニューのプラズマスクリーン、チケット売り場のモニター、各スクリーン入り口のモニター、ロビーのモニター、POSシステム、デジタルプロジェクターなど、管理しなければならないネットワークは巨大で、それらを操作するために非常に多くのシステムを個別に動かしているのが現状です。コダックとの提携により、これらが一括して集中管理できるようになると、より上手くコーディネートされた映画体験をお客様に提供でき、劇場の運営も効率が良くなると思います。
 

サンティコス チェーンの未来

サンティコスは成長を続けています。2月にシルベラードをネットワーク化し、さらに、サンアントニオをはじめテキサス州内の劇場をさらにいくつかネットワーク化する計画です。また、向こう4年間でスクリーン数を現在の劇場の規模の2倍に拡大する見込みです。その間、私たちの技術はより効率化され、私たちがお客様に提供する快適性も向上していくでしょう。創設者であるルイス・サンティコス氏が目指したゴールを、私たちは今後も引き続き追求していきます。それは、彼が遠い昔にニッケルオデオン(5セントで映画を見せる小劇場)を始めた頃に抱き、彼の子息であるジョン・サンティコス氏が今日までもち続けている目標——すなわち、クオリティ、イノベーション、そしていつも変わらぬ素晴らしい顧客サービスでお客様を楽しませる映画館なのです。

 

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