2017年8月25日
コダック ジャパン
[リリースNo.17-19GC]
TRENDSETTER/ACHIEVEシリーズ プレートセッター用
マルチ カセット ユニット(MCU)を販売開始。
さらなる自動化、省力化の強化に加え、日本市場にマッチした省スペース化も実現
コダック ジャパン(本社:東京都品川区、代表執行役員社長:藤原 浩)は、高品質・堅牢性に優れた高性能プレートセッターとして定評のあるTRENDSETTER/ACHIEVEシリーズ用のオプションとしてマルチカセットユニット(MCU、以下MCU)を日本市場で9月より販売開始します。これまで両シリーズにはシングルカセットユニット(SCU、以下SCU)モデルがラインアップされていましたが、今回新たに加わったMCUにより、刷版生産工程でのさらなる自動化と省力化が強化されると共に、機器の設置スペースに制約が多い日本市場での工場環境のニーズに応える省スペース化も実現しています。
コダックは、1995年にdrupaでサーマルCTPテクノロジーを発表して以来、革新的な製品開発により市場を牽引してきました。昨年のdrupa2016では全世界での21,000台機を出荷するなど、この分野におけるリーディングカンパニーとしての地位を確立しており、業界トップとも称されるイメージングテクノロジー、強力なサポートインフラによって、お客様から絶大な信頼を得てきました。
現在は、自動化機能を高いレベルで追及したMAGNUSシリーズ、ベストセラーモデルのTRENDSETTERシリーズ、エントリーモデルのACHIEVEシリーズ、大判サイズの出力に対応したVLFシリーズ、12,800dpiの解像度で高精度な露光を可能にするUHRシリーズなど、お客様のニーズに最適な機種選定を可能にする多彩な製品ラインアップを用意しています。
これまでは高い自動化機能を提供するMCUはMAGNUSシリーズにしか用意されていませんでしたが、同じプラットフォームを採用しているTRENDSETTER/ACHIEVEシリーズにおいても、さらに高度な自動化機能を搭載するべく、SCUから得たノウハウをフルに活用しながら斬新な機械設計デザインで、このたびTRENDSETTER/ACHIEVEシリーズ用のMCUが開発されました。
MAGNUSシリーズのMCUはプレートセッター本体とは別の装置となるため、設置スペースをかなり要していましたが、TRNDSETTER/ACHIEVEシリーズ用のMCUは、プレートセッター本体にMCUをビルトインしたことで他のMCUモデルと比べて飛躍的な省スペース化が図れ、設置スペースの制約に悩むことが多い日本市場のお客様のニーズへの対応を図りました。
TRNDSETTER/ACHIEVEシリーズ用 MCUの特長
■A全対応、B2輪転対応の400シリーズ、菊全寸延び対応の800シリーズをラインアップ
TRENDSETTER/ACHIEVEシリーズには其々、A全印刷機、B2輪転印刷機対応の400シリーズと菊全寸延び印刷機対応の800シリーズをラインアップしており、お客様がご使用の印刷機に合わせた最適なモデルが選択できます。
■設置スペースを最大65%削減した超コンパクト設計
TRENDSETTER/ACHIEVEシリーズともにプレートセッターの本体にMCUをビルトインする新設計を採用。これにより、CTPの設置スペースを他機種に比べ最大65%削減しています。
■最大480版を連続処理できる超高生産性
TRENDSETTER/ACHIEVEシリーズ用MCUには、最大で480版※のプレートがセットでき、夜間等の大量の連続処理に対応します。(※0.3mm厚プレートの場合)
■電気使用量を最大80%削減した超省エネルギー設計
定評あるコダックのサーマルイメージングテクノロジーをさらに進化させ、他機種のMCUに比べ電気使用量を最大で80%※削減し、エネルギー効率を飛躍的に高めています。ACHIEVEシリーズプレートセッターでは、新しい冷却システムの採用により、イメージング時の消費電力はわずか400Wです。(※当社比)
■新開発のWスピードオプションでSONORA XJを毎時68版出力可能な超高速スピード
TRENDSETTERは、新開発のWスピードオプションを搭載することで、国内で300社を超す導入実績を誇るUV印刷対応の完全無処理CTPプレートSONORA XJ(菊全判サイズ)を毎時68版の高速スピードで出力することが可能です。
コダック ジャパンの代表執行役員社長 藤原 浩は、次のように述べています。
「お客様よりご要望の高かったTRENDSETTER/ACHIEVEシリーズ用MCUをこのたび日本で販売開始できる運びとなったことは大変喜ばしいことです。コダックは、プレート生産工程において、品質はもちろんのこと、さらなる効率化、自動化、省力化、省エネ化を図るための研究開発に取り組み積極的な投資をしております。新開発のTRENDSETTER/ACHIEVEシリーズ用MCUの登場によりコダックのCTPソリューションはさらに一段と高いレベルに進化し、より高度な自動化を提供できるといえるでしょう。TRENDSETTER/ACHIEVEシリーズ用MCUを、新時代の完全無処理CTPプレートとしてご好評いただいているSONORA XJと組み合わせてご活用いただくことで、究極の自動化、省力化が図れます。このコダックの最新のCTPソリューションは、お客様に大きなアドバンテージを提供できることと確信しています。」
飛躍的な省スペース化を図ったTRENDSETTER/ACHIEVEシリーズ プレートセッター用MCU
TRENDSETTER/ACHIEVEシリーズ用MCU主な仕様
TRENDSETTER Q400 |
TRENDSETTER Q800 |
ACHIEVE T400 |
ACHIEVE T800 |
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テクノロジー | 830nm赤外線レーザーダイオード SQUARESpotサーマルイメージングテクノロジー |
830nm 赤外線レーザーダイオード TH5サーマルイメージングテクノロジー |
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MCU | 4段カセット(2段標準、追加2段オプション)、 1段当たり120枚のプレートを搭載可能(0.3mm厚、合紙込み) |
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生産性 (Sonora XJ)※1 |
毎時35版 (Fスピード) 毎時54版 (Xスピード) 毎時75版 (Wスピードオプション) |
毎時24版 (Fスピード) 毎時42版 (Xスピード) 毎時68版 (Wスピードオプション) |
毎時23版 (Sスピード) 毎時29版 (Fスピード) |
毎時16版 (Sスピード) 毎時22版 (Fスピード) |
プレートサイズ ドラム円周方向※2 ドラム軸方向※2 |
383-838mm 305-990mm |
383-838mm 305-1,118mm |
383-838mm 305-990mm |
383-838mm 305-1,118mm |
プレート厚 | 0.15-0.3(0.4mm厚はオプションで対応) | |||
解像度 | 2,400/1,200dpi | |||
最大スクリーン 線数 |
450lpi(STACCATO 10はオプションで対応) | 200lpi(STACCATO 25はオプションで対応) | ||
対応プレート | KODAKサーマルプレート | |||
外形寸法・重量 (幅x奥行x高さ) |
2,329x2,539x1,910mm / 2,067kg(機器重量) | |||
使用環境 | 温度:17-30℃ 湿度:20-70%(結露なきこと) | |||
電源 | 単相 200V、20A | |||
消費電力 | 露光時 770W 待機時 500W | 露光時 400W 待機時 160W |