2015年08月11日
コダック合同会社
[リリースNo.15-23GC]
コダック、第2四半期の業績改善を報告
イーストマン・コダック社(ニューヨーク証券取引所銘柄コードKODK:以下コダック)が2015年度第2四半期(6月期)の決算報告を行いました。
業績概要
●一般会計原則ベースでの純損失は、前年同期の6,200万ドルから3,900万ドル改善して2,300万ドル
●主力製品の売上は順調な伸びを達成
○Kodak Sonoraプロセスフリープレートの売上高は66%増
○Kodak Flexcel NXプレートの売上高は39%増
○Kodak Prosperシリーズの売上高は23%増
●営業費は前年同期から29%改善して8,600万ドル。2015年度中に1億ドル以上の改善も射程内。販売管理費(SGA)と研究開発費(R&D)の合計は一般会計原則ベースで7,800万ドル
●前期と同様、2015年度の売上は18億~20億ドル、営業活動EBITDAは1億ドル~1億2,000万ドルを予測
コダックのCEO(最高経営責任者)のジェフ クラークは、次のように述べています。
「第2四半期の営業実績には満足しています。本業の印刷関連事業部門が好調ですし、業界トップの製品ライン『Sonora』『Flexcel NX』『Prosper』の売上も順調に伸びています。本年度の財務目標が達成できるのは確実だと思います」
今期の売上は、主として為替のマイナス影響と当初から予測されていた従来製品での減収により、前年同期の5億2,800万ドルから13%減の4億5,800万ドルとなりました。営業活動EBITDAは前年同期から100万ドル減の2,300万ドル、純損失は前年同期の6,200万ドルに対して2,300万ドルとなりました。
コダックのCFO(最高財務責任者)のジョン マクマレンは、次のように述べています。 「今期の営業活動EBITDAは、前年度からの為替とワンタイム知的財産ライセンス収入の影響を除いた同一条件での比較ベースで、前年同期から1,600万ドル(100%以上)改善しました。貸借対照表について申し上げれば、本年度の下期にキャッシュフローがプラスになるのは確実だと思います」
コダック最大の事業部であるプリント システムズ事業部(PSD)の今期の売上は、主として為替レートのマイナス影響により、前年同期の3億2,100万ドルから12%減の2億8,200万ドルとなりました。為替変動の影響を除いた売上は2%減となっています。
デジタルプレートのユニットボリュームは、Kodak Sonoraプロセスフリープレートへの需要が高止まりしていることから、5四半期連続で増加しました。今期末の時点で、Sonoraプレートのユーザー数は前期末から19%増となりました。PSDの営業活動EBITDAは、前年同期からほぼ横ばいの2,000万ドルでした。
エンタープライズ インクジェット システムズ事業部(EISD)の今期の売上は、為替レートの影響が大きく、前年同期から4%減の4,500万ドルとなりました。為替変動の影響を除いた売上は、前年同期から4%改善しています。営業活動EBITDAは前年同期のマイナス1,200万ドルから700万ドル改善し、マイナス500万ドルとなりました。
Prosperシステムの今期の導入実績は5台で、年初来では合計10台が納入されました。今期、Prosperシステムで生産された総ページ数は11%増となりましたが、これはコダック独自のStreamインクジェットテクノロジーが引き続き採用されていることの現れと言えます。
マイクロ3Dプリンティング&パッケージング事業部(MPPD)の今期の売上は、前年同期から3%増(為替変動の影響を除くと15%増)の3,400万ドルとなりました。今期の営業活動EBITDAは、前年同期のゼロからプラスに転じて400万ドルとなりました。
MPPDの好業績はパッケージ業界でのFlexcelの売上増によるもので、今期も新型Flexcel NXシステム21台が導入され、累積出荷台数は441台に達しました。
タッチセンサーアプリケーション向けの銀塩メッシュフィルムと銅メッシュフィルムは開発段階から量産段階に移行します。これらの新規事業は2015年末まで投資が先行する形になりそうですが、翌年には黒字化する見込みです。
ソフトウェア&ソリューションズ事業部(SSD)の今期の売上は前年同期から横ばいの2,700万ドル、営業活動EBITDAは前年同期のゼロから100万ドルに向上しました。
コンシューマー&フィルム事業部(CFD)の今期の売上は、前年同期から24%減の6,600万ドルとなりました。その主な要因としては、当初から予測されていたコンシューマー向けインクジェットプリンタカートリッジと映画用フィルムの販売量低下が挙げられます。
CFDの今期の営業活動EBITDAは、前年同期の1,500万ドルから700万ドル減の800万ドルとなりました。
知的財産ソリューションズ事業部(IPSD)の今期の売上は、前年同期の知的財産ライセンス契約による900万ドルからゼロに転じました。営業活動EBITDAは、前年同期の100万ドルからマイナス700万ドルに転じました。なお、IPSDは本社研究開発費を含みます。
イーストマン ビジネス パーク事業部(EBPD)の今期の売上は前年同期から横ばいの400万ドル、営業活動EBITDAは前年同期のゼロから200万ドルに向上しました。
2015年度と2014年度の売上と営業活動EBITDAの比較
(単位:100万ドル) | ||||||||
2015/Q2実績 | PSD | EISD | MPPD | SSD | CFD | IPSD | EBPD | EK合計 |
売上 | 282 | 45 | 34 | 27 | 66 | - | 4 | 458 |
営業活動EBITDA(本社費用配賦前) | 34 | -2 | 6 | 3 | 11 | -7 | 2 | 47 |
販売費および本社費用 | 14 | 3 | 2 | 2 | 3 | - | - | 24 |
営業活動EBITDA | 20 | -5 | 4 | 1 | 8 | -7 | 2 | 23 |
2014/Q2実績 | PSD | EISD | MPPD | SSD | CFD | IPSD | EBPD | EK合計 |
売上 | 321 | 47 | 33 | 27 | 87 | 9 | 4 | 528 |
営業活動EBITDA(本社費用配賦前) | 40 | -8 | 2 | 3 | 20 | 1 | - | 58 |
販売費および本社費用 | 20 | 4 | 2 | 3 | 5 | - | - | 34 |
営業活動EBITDA | 20 | -12 | - | - | 15 | 1 | - | 24 |
2015/Q2と2014/Q2の実績比較:+/(-) | PSD | EISD | MPPD | SSD | CFD | IPSD | EBPD | EK合計 |
売上 | -39 | -2 | 1 | - | -21 | -9 | - | -70 |
営業活動EBITDA(本社費用配賦前) | -6 | 6 | 4 | - | -9 | -8 | 2 | -11 |
販売費および本社費用 | 6 | 1 | - | 1 | 2 | - | - | 10 |
営業活動EBITDA | - | 7 | 4 | 1 | -7 | -8 | 2 | -1 |
※本プレスリリースは米国イーストマン・コダック社より2015年8月4日付けで配信された英文のプレスリリースの日本語訳です。