2014年04月24日
コダック合同会社
[リリースNo.14-06GE]
コダック、2013年度で収益を改善
● 第4四半期の調整後EBITDA(利払い・税金・償却前利益)が9600万ドル改善
● 同期の純損失は2012年度から3億3900万ドル改善
● 2013年度の売上は2012年度から14%減の23億5000万ドル
● 2014年度予測
・売上:21~23億ドル
・運営実績EBITDA:1億4500万ドル~1億6500万ドル
・継続事業部門からの利益:マイナス4000万ドル~ブレイクイーブン
イーストマン・コダック社(ニューヨーク証券取引所銘柄コードKODK:以下コダック)は、2013年度第4四半期および通年の決算報告を行いました。実績の概要は下記の通りです。
● 2013年度通期の運営実績EBITDAは1億6000万ドルで、3億7500万ドル改善(再出発修正等の会計上の調整を除く)。
● 総純益は19億9000万ドル。組織再編による純利益20億1000万ドルおよびデジタルイメージング関連特許売却関連の利益5億3500万ドルを含み、のれん減損の非現金費用7700万ドルにより一部相殺。2012年度は純損失13億8000万ドル。
● 売上は2012年度から14%減の23億5000万ドル。これは販売量よりも高収益の機会を優先させたことによるもの。映画フィルムおよびコンシューマー向けインクジェットプリンタ用インクの売上は低下傾向。2013年度事業創出計画での予測利益は25億ドルほど。
● 2013年度通期の売上総利益率は前年比10%増。主な要因は、臨時の知的財産整理、商品構成の強化、経費削減など。
● 資金流動性は高水準で推移。2013年度実績は、負債6億7800万ドルに対して現金8億4400万ドル。
● 第4四半期の純損失は、2012年度の4億200万ドルから6300万ドルまで減少。
上記の実績は、米証券取引委員会への年次報告書(Form 10-K)の提出と同時に発表する予定です。
コダックCFO(最高財務責任者)のベッキー ルーフは次のように述べています。
「運営実績は前年度から大幅に改善しましたが、売上は計画に届きませんでした。その原因としては、映画フィルム事業の急速な縮小、コンシューマー向けのインクジェットプリンタの販売終了に伴う用コンシューマー向けインクジェット事業での減収、そして組織再編中の減収などが挙げられると思います」
コダックCEO(最高経営責任者)のジェフ クラークは2014年度を展望しつつ、次のように述べています。
「先端技術の分野では収益が順調に伸びており、これは将来のコダックにとって確固たる成長基盤になると思います。成熟した事業分野での減収も、戦略的技術分野での好業績で十分に補えるはずですし、営業・製造・管理各部門の生産性と有効性を高めるチャンスも大いにあると思います」
2014年度の展望:総収入は21~23億ドルほどを見込んでいます。先端技術ビジネスでの売上は、デジタル印刷とパッケージ印刷のほか、ファンクショナルプリンティングも牽引役となり、前年度から大幅に伸びると予想されます。法人向けサービスとグラフィックスコミュニケーションズ事業は安定的に推移する見通しですが、映画フィルムとコンシューマー向けインクジェットプリンタ用インクについては減収が予測されます。また、継続事業部門からの利益はマイナス4000万ドルから採算点までの範囲内、運営実績EBITDAは1億4500万ドル~1億6500万ドルを見込んでいます。設備投資額は5000万ドルほどになる予定です。
なお、今回は2014年度以降の予測発表を控えさせていただきます。
コダック決算概要
単位:100万ドル | 2013/4Q | 2012/4Q | 2013年度 通期[1] |
2012年度 通期 |
売上 | 607 | 739 | 2,347 | 2,719 |
粗利益 | 96 | 103 | 486 | 293 |
利益率 | 15.8% | 13.9% | 20.7% | 10.8% |
粗利益(再出発修正等の会計上の調整を除く) | 151 | 103 | 568 | 293 |
利益率 | 24.9% | 13.9% | 24.2% | 10.8% |
純利益(純損失) | (63) | (402) | 1,985 | (1,379) |
運営実績EBITDA[2] | (9) | (50) | 78 | (215) |
運営実績EBITDA(再出発修正等の会計上の調整を除く) | 46 | (50) | 160 | (215) |
[1]2013年度通期の実績は、2013年1月1日~2013年8月31日の3四半期と2013年9月1日~2013年12月31日の1四半期の実績を合算したものです。
[2]運営実績EBITDAは、セグメント別総損益に減価償却費を加え、非継続事業部門に配分されていた費用の再配分を除いたものです。また、セグメント別総損益は会社のセグメント別利益の基準であり、会社再建費用、組織再編項目(正味)、年金その他の退職後給付による出費/収入(セグメント別収益情報に関する会社の公的申請での規定による)、営業利益/経費(正味)、その他の利益/経費を含みません。
※本プレスリリースは米国イーストマン・コダック社より3月19日付けで配信された英文のプレスリリースの一部を抜粋して日本語訳したものです。
※文中に記載されているコンシューマー向けインクジェットプリンタ用インクならびにコンシューマー向けインクジェット事業は日本市場ではビジネスを行っておりません。デジタル印刷市場において日本で販売ならびにサポートを行いご好評いただいているインクジェット プリンティング システムのProsper シリーズやProsperプレスシリーズのことではありませんのでごよろしくお願いいたします。