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写真プリントやフィルムが水濡れした時の救済について

2011年3月30日
コダック株式会社

 

このたびの東日本大震災により、犠牲になられた方々とご遺族の皆様に対し、お悔やみ申し上げます。ならびに被害にあわれた皆様にお見舞い申し上げます。

お持ちの写真プリントやフィルムが、水や泥をかぶってしまった場合の一般的な対処法を紹介しますのでご参考ください。水に濡れて重なって貼りついたり、包材に貼りついた写真(カラープリント・白黒プリント)を剥がすには、特別な薬品は必要ありません。冷水を使って行います。なお、下記の対処法は「写真プリント」の場合です。家庭用プリンターでの「インクジェットプリント」には当てはまりませんのでご了承ください。

  • 重なって貼りついたブロック状の写真のかたまりを、冷水や氷を入れた水の中に30分~45分浸します。(冷水を使うことで乳剤の軟化を防ぎます)
  • 水道水は(消毒の)塩素を含むので、雑菌の繁殖を防げますが、1日~2日で塩素の効果は消えますので、作業が長期にわたる場合は容器の水道水は毎日交換して下さい。 ただし、高濃度の塩素は写真乳剤を傷めるので、絶対に塩素(次亜塩素酸など)を水に添加してはいけません。
  • 時々プリントの束をトランプを切る時のように前後に曲げてみて、端の部分から剥がれるようになるまで待ちます。
  • プリントの束の角の部分から、ゆっくりと一方向に剥がしていきます。別の角からも順々に剥がしていき、一枚ずつ写真全部を剥がします。
  • 無理に剥がすことはしないでください。無理に剥がすと乳剤を損傷し、修復は不可能になります。剥がれなければさらに水に浸します。水の中で束をときどき前後に曲げると、より剥がれやすくなります。
  • 剥がしたプリントは完全に乾くまで陰干しします。
  • 表面を傷めずにきれいに剥がせれば、元のプリントの表面の光沢は戻ります。うまく剥がれなかった場合、プリントの一部に表面が曇ったようなムラが残ることがあります。複写やスキャンして光沢面の印画紙で新しいプリントを作成すれば、光沢プリントが得られます。
  • 写真プリントの裏面のバック印字(ラボ名やコマ番号などの印字)のインクが、貼りついたプリントの乳剤面に転写している場合、写真フィルム用途の「フィルムクリーナー」を使用して取り除くことが可能です。アルコールや他の溶剤は乳剤を傷めるので使用できません。
  • 上記は応急的な救済方法です。画像を長期に保存するためには、後処理としてスキャナーで取り込み再プリントすることをおすすめします。

*2001年9月11日の世界貿易センタービルの被災現場から回収された写真の救済作業の経験をもとにしています。


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